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【社説】原発管理、度が過ぎる安全不感症=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
古里(コリ)と霊光(ヨングァン)の原発に、正規の製品ではなく、複製部品が設置されていることが明らかになった。 原発を運営する韓国水力原子力(韓水原)の購入担当職員が、外国の正規部品を国内の会社に貸し出した後、同社が複製した類似品の納品を受けて設置したという。 問題の部品は、原子炉の中性子検出器を密封するのに使われる密封ユニットで、原子炉の異常徴候を把握するのに重要な役割をする。 韓水原側は「この部品は納品会社を通じて国産化された製品で、各種検査を通過しただけに、性能と安全性には全く問題がない」と釈明した。 職員の個人的な不正にすぎないという主張だ。

しかしこうした安易な態度が、原発事故と原発に対する国民の不信感を招く始発点となる。 原発の安全と直結する部品の納品不正が発生したにもかかわらず、原発の性能と安全には問題がないという認識が深刻な安全不感症だ。 今回の複製部品の摘発に先立ち、古里原発では中古のタービンバルブ作動機の部品が再納品されたことが確認され、霊光原発では発電所タンクの資材をめぐる納品不正が摘発された。 原発の部品調達過程に不正が蔓延しているという疑いを抱くのに十分な事例だ。 事情がこうであるため、まだ表れていない不良部品がどこで原発の安全を脅かしているのか分からない。

原発部品の納品不正が広範囲で行われているという事実が明らかになった以上、韓国政府と韓水原はこれを個人の不正として、該当職員を処罰するだけで済ませてはならない。 まず全面的かつ徹底的な追加調査を通じて、まだ残っている納品不正を抜本的に根絶する必要がある。 同時に今後こうした不正が再発しないよう納品手続きを透明に改善し、関連職員に対する厳格な管理システムを準備しなければならない。


原発事故は一度だけでも取り返しのつかない結果を招く。 原発の管理はわずかな失敗と不正も許されない理由だ。 原発はこうした覚悟と厳格な管理システムがあってこそ維持できる。 政府と韓水原の大悟覚醒が必要な時期だ。



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