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政治犯の地位を要求する靖国放火中国人…「祖父は抗日闘争の英雄」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
駐韓日本大使館に火炎瓶を投げ込んだ事件で服役し、出所を控えている中国人の劉強受刑者(38)に対し、韓国法務部が2日、犯罪人引き渡し裁判を請求した。刑期は6日0時に終わるが、昨年12月に日本の靖国神社に放火した容疑で日本政府が韓国側に身柄引き渡しを請求し、追加で裁判所の判断を受けることになったのだ。

法務部はこの日、「劉強に対する犯罪人引き渡し審査請求命令をソウル高検に出し、ソウル高検は犯罪人引き渡し裁判のための身柄確保レベルで拘束令状を別にソウル高裁に請求した」と明らかにした。

拘束令状が発給されれば、ソウル高検は3日以内に引き渡し審査を請求、ソウル高裁首席部長判事(刑事20部)が審理し、拘束日から2カ月以内に引き渡すかどうかを決定する。裁判所は引き渡す国を具体的に決めず、引き渡すかどうかを決定する。引き渡し許可決定が出ても、法務部長官は国益保護のために引き渡しを拒否できる。


韓国人の祖母が日本軍慰安婦だったと主張してきた劉強は、昨年12月26日、日本の過去の歴史に対する態度に不満を抱き、靖国神社に放火したと、韓国捜査当局に明らかにした。劉強はその後、韓国に入国し、1月7日にソウル西大門(ソデムン)刑務所の拷問道具を見た翌日、駐韓日本大使館に火炎瓶を投げて逮捕され、懲役10月を言い渡された。

劉強は裁判で「曽祖父は1930年代に抗日独立運動をして捕まり、西大門刑務所で拷問を受けたが、顧問現場を見ているうちに怒りが込み上げて放火した」と主張した。

その間、劉強の身柄処理をめぐり中国・日本政府はお互い自国に送るよう韓国政府に圧力を加えてきた。日本政府は外交チャンネルを通じて、韓日犯罪人引き渡し条約に基づいて身柄を日本に引き渡すよう要求した。日本側は「日本の刑法に基づくと放火犯は5年以上の懲役に処せられる重犯罪」とし「韓国政府が法に基づき公正に処理することを願う」と韓国側に明らかにしたという。

一方、中国政府は「過去の歴史に対する日本政府の誠意のない態度が犯行の原因を提供した」とし「劉強が政治的信念を表出する過程でしたことであるだけに、韓国法に基づいて政治犯と認定し、中国に送ってほしい」と要請してきた。

こうした状況で劉強は駐韓中国大使館側と領事面接を通じて、抗日闘士を輩出した家系を強調している。政治犯の地位を主張する根拠として提示するためのものと解釈される。劉強によると、中国人の祖父は抗日新四軍で連隊長を務めた劉別生(1915-45)という。劉別生の抗日闘争を称える銅像が今でも上海にあると、中国大使館側は説明した。

曽祖父は韓国人の李勝植(イ・スンシク)で、平壌(ピョンヤン)で生まれ、大邱(テグ)に定着したと、中国大使館は確認した。李勝植の娘で劉強の祖母の李南英(イ・ナムヨン)は1942年に日本軍に捕まり、木浦(モクポ)から船で上海に連れて行かれ、中国一帯で慰安婦生活を強要されたという。日本崩壊後に中国に残った祖母は中国人と結婚し、楊英に改名した。86年に死亡する前、劉強に「私は韓国人で、元日本軍慰安婦」と生涯の秘密を打ち明けたと、劉強と最近面会した中国大使館側が伝えた。



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