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【時論】韓国の科学ノーベル賞、どう繰り上げるか(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ノーベル賞選定は、「学者を講堂にいっぱい集めくじ引きする過程」といわれる。運が伴わなければならないということだ。最近の政府の研究支援を見ればノーベル賞を受賞する可能性が大きいチームに1年に最大100億ウォンの研究費まで支援する。十分な研究費が受賞確率を高めるものと予想するが、もしも彼らだけ眺めているならば良い戦略ではない。ノーベル賞は韓国が産業界で成功した「速い追撃者」戦略でできるものではない。行かなければならない道が明らかな速い追撃戦略には集中投資が必須だが、道のない山を迷いながら登る時には多くの人が多様な挑戦をしてこそ成功の可能性が増加する。結局学校と研究所に研究を使命とする人が増えることが長期的にノーベル賞受賞の機会を高めるのだ。

このために強調したいのは、研究とは何かに対する社会的認識の向上だ。一例として医大で生理学を専攻した後ベンチャー企業家として成功した安哲秀(アン・チョルス)氏が教科書に出てくるが、左右顧眄せず研究にまい進した彼の指導教授や同僚が先に紹介されるべきだった。韓国で立派な研究結果は人類全体が世代を超えて共有する“公共財”であり、そのために他の社会貢献や経済的寄与よりもさらに高い評価を受けるべきという認識が絶対的に不足している。さらに教授社会でも同じだ。このような認識が必ず変わることを願う。

成元鎔(ソン・ウォンヨン)ソウル大学電気・情報工学部教授






【時論】韓国の科学ノーベル賞、どう繰り上げるか(1)

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