ロバート・キヨサキ氏
リッチグローバルが苦境に陥ることになったのは、キヨサキ氏の講演行事を引き受け支援したラーニングアネックスの提訴のためだ。ラーニングアネックス創業者のビル・ザンカー氏は、「キヨサキ氏が『金持ち父さん貧乏父さん』を通じ富と名声を得られるよう助け、その代価として収益金の一部を分け合うことにしたが、彼は約束を守らなかった」と話した。ニューヨーク地裁の判事はザンカー氏の主張を受け入れ、リッチグローバルがラーニングアネックス側に2370万ドルを支払うよう判決を下した。
リッチグローバルが破産を申請したがキヨサキ氏はリッチダッドなど複数の企業を運営している。フォーブス推算の個人資産は8000万ドル。彼が完全に「貧乏父さん」にはならないだろうという。リッチダッドのマイク・サリバン最高経営責任者(CEO)は、「リッチグローバルは金がなくて、キヨサキ夫妻も個人財産で負債を返すことを拒否している」と話した。債権団は裁判所の処理手続きを見守ることにした。
日系米国人のキヨサキ氏が世界的財テク専門家に浮上したのは94年に出版した「金持ち父さん貧乏父さん」のおかげだ。不動産投資など一部の内容が批判を受けたりもしたが、ニューヨークタイムズのベストセラーに上がるほど人気が高かった。彼は後続作で、「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」などの財テク専門書を出し、米不動産大富豪のドナルド・トランプとの共著も出している。
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