チェ・ガンヒ監督が率いるサッカー韓国代表が“難敵”イランとの対戦を控え、危機を迎えている。 守備ラインに空白が生じたのだ。

７日に行われた全北現代－浦項スティーラースのＫリーグ第３５節で、全北球団の関係者はため息をついた。 試合中、センターバックの林裕煥（イム・ユファン）と左右サイドバックの馬哲俊（マ・チョルジュン）、朴源載（パク・ウォンジェ）がけがをした。 ４バックのＤＦのうち３人を交代した全北は０－３の完敗を喫した。

チェ・ガンヒ監督をはじめ、試合内容を聞いた韓国代表チームの関係者も頭を抱えた。 イラン戦のエントリーに含まれた朴源載のけがは予想以上に深刻という。 浦項のＦＷアサモアと衝突してひざの靭帯を痛め、イラン戦に合流できるかどうかは不透明だ。 サッカー協会は８日午後に実施する精密検査の結果を見た後、朴源載をエントリーに含めるかどうか最終決定する予定だ。 左サイドの競争でリードしていた朴源載のけがは、韓国代表チームにとって大きな痛手だ。


４バック守備ラインの残りのポジションも不安だ。 イラン戦を控えてチェ・ガンヒ監督が自信を持って選抜した右サイドのシン・グァンフン（浦項）もひざを負傷し、回復段階にある。 最近ランニングを始めたが、イラン戦までに試合感覚を取り戻せるかは分からない。 尹錫栄（ユン・ソクヨン、全南）、呉範錫（オ・ボムソク、水原）など他の選手の負担も増えた。 中央とサイドを兼ねる２人の新世代ＤＦ黄錫鎬（ファン・ソクホ、広島）と金英権（キム・ヨングォン、広州）も重要な役割を担っている。 黄錫鎬は所属チームの試合中に負傷し、代表チームの序盤の練習を消化するのは難しい見込みで、金英権は所属チームの事情で代表チームに遅れて合流する。 チームとして調整する時間は多くない。

中央の郭泰輝（クァク・テフィ、蔚山）と鄭仁煥（チョン・インファン、仁川）は健在だが、両選手の中から追加でけが人が発生する場合、代わりの選手がいないというのが最も大きな悩みだ。 イラン戦はいつも激戦となるうえ、今回はブラジルワールドカップ（Ｗ杯）アジア最終予選であるため、いつよりも熱いゲームが予想される。 けがで守備ラインが崩れれば、勝ち点を得るのはさらに難しくなる。

チェ・ガンヒ監督はひとまず静かに状況を見守るという立場だ。 ８日、日刊スポーツ側との電話で「イラン出国前にあちこちから負傷の話が入り、当惑している」とし「けがをした選手の状態を綿密にチェックしている。 けがが深刻な選手は予備エントリーから交代するしかないだろう」と述べた。

サッカー代表はイラン現地に向けて出国し、１７日晩に行われるイラン戦を準備する。