サムスン電子とＬＧ電子の「より大きい冷蔵庫」開発競争が法的紛争につながった。

ＬＧ電子は２４日、「ソウル中央地裁にサムスン電子を相手に冷蔵庫容量比較広告禁止仮処分訴訟を起こした」と明らかにした。ＬＧ電子は「サムスン電子の広告がＬＧの名誉や信用など人格権を深刻に侵害した」と背景を説明した。

訴訟対象の広告物は、サムスン電子が先月２２日、「冷蔵庫容量の不便な真実」と題して、自社公式結婚準備家電ブログ「新婦の話」と動画共有サイト「ユーチューブ」に掲示したものだ。


この動画にはサムスン電子の９００リットル冷蔵庫とＬＧの９１０リットル製品を横に倒した後、水を注いだり缶コーヒーを入れたりする方法で、どちらの容量がより大きいかを測定した内容が含まれている。サムスン電子側は実験の結果、「私たちの冷蔵庫に水を基準に８．３リットル、缶コーヒー基準では６７個がより多く入った」という字幕を入れた。

ＬＧ電子側は「サムスン電子の実験は妥当でない」と主張している。水は実際には食品を保管できない空間にまで流れ込むため、水がたくさん入るというのは容量が大きいのとは直接関係がないということだ。缶コーヒーの場合も、容量が小さくても内部の形によってより多く入ることがあると、ＬＧ側は説明した。

ＬＧ電子ＨＡ事業本部のユン・ギョンソク冷蔵庫研究所長は「ＫＳ規格に基づく政府の公式測定方式で第３の公認機関を通じて、両社の冷蔵庫を公開検証しよう」とサムスン電子に提案した。ＬＧ電子によると、容量測定標準方法は、棚など内部付属品を除いた状態で測定した総容積から、冷蔵庫の扉を閉めた時に使えなくなる空間を除き、冷却器や各種温度調節装置のために使用できない空間までも除いた「実際に使用可能な空間」を計算する。匿名を求めたＬＧ電子の関係者は「誤った測定法でライバル会社を貶すのは遺憾」と述べた。

これに対しサムスン電子側は「広告ですでにサムスンの製品は９００リットル、ＬＧの製品は９１０リットルと標準方式で測定された数値を公開した」とし「標準方式に基づきより大きい容量だと発表したＬＧ冷蔵庫に、水であれ缶であれサムスン製品ほど多くは入らないということを消費者が理解しやすく比較したものだ」と反論した。