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【コラム】草の根帝国主義、日本(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
満州侵略後には日本列島で「満州にでもいくか」という言葉が流行したという。日本では暮らしが厳しいため、新大陸で新しい拠点を見つけようということだ。実際、大規模な移民があった。一攫千金を狙って貧困を抜け出そうと、漠然とした理想郷を求めて…。このように民衆の夢は侵略で占領した他国の地へと向かった。日本の進歩知識人の谷川雁はこれを「一粒一粒が侵略行為」と述べた。

さらに右翼扇動家は米国と戦おうと煽った。夜の星が入った星条旗と浮かぶ太陽を描いた旭日旗が戦えば、必ず太陽が暗黒に勝つと断言する人(大川周明)もいた。あきれるような扇動だったが、大衆の耳目を集めた。こうした扇動と世論、そして個人史が積もりに積もって「草の根帝国主義」を形成したのだ。その集団的な責任は数人のA級戦犯を処断したからといって決して免れるわけではない。それでもまだ多くの日本人は自らを戦争の被害者と考えている。右翼はこれに便乗し、時期がくれば攻勢的なナショナリズムを煽る。反省を自虐に向ける。100年前の軍国主義者と何が違うのか。

それでも絶望する必要はない。現代の日本は意外に多様で、それなりに遠心力が作用する社会だ。右翼の声がメディアを飾るが、それが日本のすべてではない。独島問題に関心がない人も多く、従軍慰安婦を恥ずかしく思う人も少なくない。それなら残りの希望は一つ、多様性と遠心力を守ろうとする日本人の健全な良識だけだ。これを回復するのは彼らがすることで、そばで叫んで促すのは私たちのすることだ。


ナム・ユンホ政治部長



【コラム】草の根帝国主義、日本(1)

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