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102年の“屈辱の歳月”を越えて…庚戌国恥の日に公開された駐米公使館=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

102年ぶりに取り戻した‘自主外交のゆりかご’駐米大韓帝国公使館の内部が公開された。現地時間で庚戌国恥(併合)日の29日、文化財庁調査団が米ワシントンのローガンサークル歴史地区にある建物を訪れ、1900年代の最初の写真(左側)と現在を比較した。公使執務室兼接見室として使用された1階に掛けられていた太極旗(国旗)はないが、建物の構造と空間構成はそのままだ。文化財庁は精密調査を経て、韓醍伝統文化展示および広報空間など用途を決める方針だ(写真=文化財庁)。

接見室の装飾品や家具は新しいものに変わっているが、天井のモールディングはそのまま(写真=文化財庁)。

100年前の色あせた写真が現実になった。家具は変わったが、内部構造はそのままだった。写真として存在した大朝鮮駐箚米国華盛頓公使館は29日(現地時間)、新しい所有主となった大韓民国に実体を現した。この日は日本に国を奪われた庚戌国恥から102年となる日だった。

米ワシントンのホワイトハウスから車で10分の距離にあるローガンサークル15番地。ここに位置する4階建ての建物は、旧韓末の大韓帝国が駐米大使館の用途として使用したところだ。

厳しい国の状況にもかかわらず、高宗が大金2万5000ドルを投じて購入した。弱小国の立場ではそれだけ対米外交が重要だったのだ。しかし日本がわずか5ドルで建物を強奪し、その後、所有主が数回にわたり変わったが、最近、韓国政府が所有権を取り戻した。


この日、国内の文化財専門家で構成された調査団が現場を訪問し、102年間閉じられていたドアが開いた。内部の公開を避けていた家主が快く自らガイドした。午後中ずっと建物内部を調べた調査団は「原形がそのまま保存されている」という暫定結論を出した。

文化財専門委員のキム・ジョンホン培材大建築学教授は「過去の写真と比較すると、空間構造がほぼ完ぺきに保存されている」とし「壁暖炉の上の鏡やソファ、テーブルなどの家具さえ復元すれば、完全に昔の姿を取り戻すだろう」と述べた。

特に煖炉と精巧に作られた窓の桟、壁と天井をつなぐモールディングと装飾、シャンデリアが設置された天井の模様、木の階段などは、1900年代のままと推定されると判断した。家主のティモシー・ジェンキンスさんも「1977年に引っ越ししてきたが、内部の構造や壁体を崩したことはなく、大きく手をつけたところもない」と説明した。

調査の結果、建物の1階は接見室と食堂、2階は住居空間、3階は宴会空間として使用された痕跡が見られた。1階は写真の様子とほとんど変わらない。ただ、部屋に置かれている家具は違った。タンスや太極模様が描かれたクッションなど過去の写真に見える文化財は見られなかった。2階は寝室兼休息空間として使用されたとみられ、部屋が多かった。3階は壁がない広い空間で、外交使節のための宴会場として使用されたと判断される。

家主は2階に道路が見えるベランダがあり、外交官はここで大衆演説もしたと推定した。引っ越しをした後に韓国公使館と知り歴史を勉強したというジェンキンスさんは「この建物が韓国と米国の懸け橋の役割をすればいい」という希望を明らかにした。文化財庁は考証と復元作業を経て、この空間を旧韓末の自主外交を知らせる歴史教育の現場として活用する計画だ。



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