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5度目の停車事故 KTXの“魔の金井トンネル”

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
27日、KTX(韓国高速鉄道)列車が1時間ほど停止する事故が発生したことを受け、韓国最長(20.3キロ)の金井(クムジョン)トンネルの安全を懸念する声が強まっている。 KTXが金井トンネル内で故障したのは今回で5度目となる。 昨年3月にはトンネル内の上り区間でエンジンの出力が落ち、約20分間止まった。 電気量を調節して列車の車輪を動かす核心部品モーターブロックの故障が原因だった。 4、6月には信号機の異常で10分間ほど列車が停車した。 2010年11月の試運転当時もモーターブロックの故障で停車事故が発生した。

金井トンネルで停車事故が多い理由について、KORAIL(韓国鉄道公社)の関係者は「屈曲・勾配区間が多く、車両に無理がかかるようだ」と述べた。 金井トンネルは金井山を貫通し、釜山東区草梁洞と金井区老圃洞をつなぐ。 線路は8回も屈曲があり、地下50-350メートルの範囲で9回も勾配がある。

鉄道施設公団のイ・スヨン高速鉄道処長は「トンネルの構造が車両の故障に原因を提供したという推測は技術的根拠がない話」と主張した。 イ処長は「金井トンネルは一般的なトンネルの屈曲・勾配基準を遵守して設計された。 トンネルが長いからといって別の基準を適用するケースはない」と述べた。


トンネル内の停車事故が発生した場合、乗客の避難空間が足りないという指摘もある。 出入り口の救難待避所は面積が400平方メートル。 KTX1編成の乗客・乗務員定員が935人であることを勘案すれば、1人当たりの面積は0.4平方メートルにすぎない。 民防衛隊の基準である1人当たり0.8メートルの半分だ。

金井トンネルに2度入ったという釜山市議会のキム・ソンギル議員は「トンネル内の停車事故が大惨事につながる可能性が高い」とし「不足した避難施設を増やし、停車事故対処マニュアルを準備する必要がある」と述べた。

金井トンネルの安全を懸念する声が強まると、KORAILの鄭昌永(チョン・チャンヨン)社長(58)は30日、現場点検を行った。 今年2月の就任後初めてだ。 KORAILは31日、今回の事故に関する総合対策を発表する予定だ。

KORAILは27日、停車事故の原因は機関車補助ブロックの故障と明らかにした。 補助ブロックはモーターブロック冷却用送風機、客室冷暖房装置などに電力を供給する装置。 2つ1組で普段は1つだけが稼働するが、故障すれば別の一つが自動稼働する。 しかし事故列車はソウル駅を出発して10分後に補助ブロック1つが、金井トンネル内で残り1つが故障した。 KORAIL側は「補助ブロックが2つとも故障したのは04年のKTX開通以来初めて」と説明した。



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