それから11カ月、金監督がSK監督職から退いた後に書いたというエッセー集『金星根だ』を捜して読んだ。35度を越える京都の炎天下の路地を当てもなく歩いた痛い記憶のためだった。本の中には彼の“野神”たるゆえんが書かれていた。「私は選手と食事をともにしない。プライベートな情を断ち切らなければ精神力が弱くなって決定的瞬間に一歩退く」「決断はすべてのものを得るのだという心ではない。むしろ、どのくらい果敢に捨てられるかによる」「バットを抱きしめて眠るほど野球に狂ったバッターがなぜいないのか不満だ」「世の中にはどこにも捨てる人はいない。一つの長所を見つけて育ててやるのがリーダーだ」「自分の位置を守るのに執着すれば全力投球できない」などなど…。『金星根だ』が改めて私に悟らせてくれたことは、組職を生まれ変わらせるリーダーの力、リーダーシップの厳しさだった。最下位チームをチャンピオンでに育て、怠け者選手を練習虫に変貌させる力言葉だ。これはどこかのプロ野球チームだけの話だろうか。
現在、日本は野田佳彦という監督が導いている。自衛隊の息子である彼の手に導かれて右傾化と軍事大国化が進んでいる。集団的自衛権行使のための憲法解釈変更、PKO(国連平和維持軍)の武力行使拡大が推進されている。強い右翼本能だ。
現在、日本は野田佳彦という監督が導いている。自衛隊の息子である彼の手に導かれて右傾化と軍事大国化が進んでいる。集団的自衛権行使のための憲法解釈変更、PKO(国連平和維持軍)の武力行使拡大が推進されている。強い右翼本能だ。
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