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K-POP、韓国特有の文化でない…大衆文化の国際化(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
--国家ブランドを発展させるのに成功したケースを紹介してほしい。

「国家イメージを最もうまく管理してきた国は日本だ。 第2次世界大戦直後の日本のイメージは良くなかった。 しかし日本は1964年の東京オリンピック(五輪)をきっかけにイメージを変えるために努力した。 日本政府はマーケティング会社を雇用して、イメージ向上政策を始めた。 今の日本は芸術分野でリードする国という認識が広まっているが、これはマーケティングの勝利だ。 特に日本政府は『日本国際交流基金(Japan Foundation)』という機構を設立し、各国で自国の文化と生活様式を紹介するのに成功した。 中国も同じ戦略で各国に『孔子学院』を設立している。 しかし中国という国のアイデンティティーと広報する文化の性格がお互い異なるため、まだ大きな成果は出せていない。 韓国も『韓国国際交流財団(Korea Foundation)』があるが、まだ組織が大きくないうえ、学術と研究分野に集中している感じだ」

--サムスン・現代など韓国の大企業が外国で国籍を明らかせず、韓国のイメージ向上に結びついていないという批判がある。


「世界市場ではその間、韓国のイメージが良くなかった。 それで企業としては極めて合理的な選択だった。 しかし今は話が違う。 韓国のイメージが急速に良くなったことで、韓国製(Made in Korea)であることを明らかにするのが役立つ時期が到来している。 20年前には韓国製の携帯電話と聞けば誰も買おうとしなかったが、今は完全に状況が変わった。 自動車分野も同じだ。 今後、韓国産の自動車は米国・日本車だけと競争するのではない。 中国車とも競争することになる。 この場合、韓国産と宣伝するのが役立つこともある」

--国家イメージを高めるには、芸術家に対する政府の支援が必須だという話をしたが、韓国の場合はどうか。

「韓国政府の芸術への支援に大きく失望したことがある。 昨年ニューヨークのグッゲンハイム美術館で李禹煥(イ・ウファン)氏の個人個が開かれた。 韓国政府、企業ともに自らを広報する絶好のチャンスだった。 ところが何もなかった。 韓国政府と企業はあまりにも多くの機会を逃している。 韓国映画も同じだ。 フランスでも韓国映画は人気がある。 しかしこれを利用した広報はないようだ」

--フランスの観客は韓国映画をどう見ているのか。

「韓国映画に暴力性が多いという点に驚く。 フランス人はこういう暴力性を見慣れていない。 しかし暴力のための暴力ではなく、合理的な理由がある暴力という点のため、受け入れられているようだ」

--韓国の文化政策について助言してほしい。

「個人的に厳しい忠告を一つしたい。 ソウルにはアジア最高の国立中央博物館があるが、ほとんど知られていない。 きちんと広報されていないため、学生が行く程度だ。 なぜ海外の博物館と交流をせず、所蔵品も外国に展示しないのか。 税金を浪費し、韓国の文化を世界に知らせる機会を逃している」

--韓国の芸術を共通する特徴は何か。

「シンプルな美学だと考える。 博物館に保管されている白磁大壺や李禹煥の作品からは、信じがたいほどのシンプルな美しさを感じる。 材料の単純さ、表現の単純さ、ともに非常に印象的だ。 これ以上のものはないほどだ。 過去に貧しかったためなのかは分からないが、韓国の芸術はシンプルな美しさを持っている」



K-POP、韓国特有の文化でない…大衆文化の国際化(1)

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