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日本式の不況、不動産暴落? 韓国には合わない話(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
--韓国政府は内需を拡大するという立場では。

「政府の立場は、海外が良くないため、その部分を相殺するために内需を増やす必要があるというものだ。 しかし構造的に見ると、高齢化などで増える福祉需要は輸出を通じた持続的な成長で解決できる。 分配のために内需を拡大するとして、輸出を抑制してはならない。 そうした場合、韓国の低い国富水準と脆弱な国際収支構造からみて、通貨危機を招く危険性がある」

--韓国の国富水準と通貨危機の危険性について、もう少し具体的に説明してほしい。


「一国の国富は天然資源と純海外金融資産で評価する。 韓国には天然資源がない。 純海外金融資産は、韓国銀行(韓銀)などが保有する海外金融資産から外国人が保有する国内金融資産を引けばよい。 計算すれば韓国の国富は-150兆ウォン(約11兆円)ほどだ。 政府が内需を増やすとして輸出を抑制すれば、経常収支がすぐに赤字に転換する。 国富が多ければ経常収支赤字が出ても問題はないが、韓国はそうでない。 内需浮揚のために輸出を犠牲にすれば、成長率が2%にとどまる可能性がある。 自由貿易協定(FTA)に反対して大企業を叩く雰囲気が続けば話は変わる。 今後5年間の政府の政策がカギだが、韓国はうまくやると思う」

--なぜ(選挙を控えた)この時期に報告書を出したのか。 意図的なものと解釈される可能性もある。

「常に陰謀論的な視点で世の中を見る人たちがいる。 全くそうではない。 私たちは投資家のために報告書を出している。 投資家が韓国について最も心配しているのは、統一問題と韓国が日本の轍を踏まないかという部分だ。 統一に関しては09年に報告書を出した。 従って今回は後者に関する内容を扱った」

--報告書に対する世界の投資家らの反応は。

「興味を示している。 これまで韓国は日本の轍は踏まないと考えられてきたが、理論的な根拠を明確に聞くことはできなかった。 今回、この報告書がその理由を論理的に説明した」

--株式市場はどうなるのか。

「世界経済が持続的に成長すれば、3年後の2015年にはKOSPI(韓国総合株価指数)が3000まで上がるだろう。 2030年には5000を予想している。 短期で見ると、今年末にKOSPIは2300、来年初めには2400まで上がる可能性がある。 業種別には自動車・技術・化学・機械などが有望だ。 ヘルス・金融・インターネット・ソフトウェア・観光・エンターテイメント業種も成長するだろう。 ただ、小売り販売と通信、教育、水道・ガスなどユーティリティ業種は人口の停滞と若者層の減少で振るわないだろう」

--他の資産はどう予想するか。

「現在4%水準の国債10年物の長期金利は一時的な現象だ。 日本のように低金利は固着化しないだろう。 韓国の金利は長期成長率・物価上昇率予想値に比べて低い水準だが、グローバル経済の回復に伴ってまた上がると予想される。 ウォンも値上がりするだろう。 ただ、その幅は脆弱な経常収支と不利な貿易条件のため大きくはないとみられる。 2030年には1ドル=930ウォン台になると予想している。 不動産市場は日本のような暴落はないが、停滞の流れは続く見込みだ」



日本式の不況、不動産暴落? 韓国には合わない話(1)

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