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【コラム】「私たちの世代に日本に追いつけるだろうか」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
その日本電子業界がこの数年間、サムスンに対して完全に劣勢になっている。2006年にソニーを抜いて初めてテレビで世界トップになったサムスン電子は、7年連続のその地位を守っている。日本との格差はさらに広がっている。サムスン電子は09年、売上高100兆ウォン(約7兆円)、営業利益10兆ウォンで世界最大の電子企業に成長した。しかしその年、松下・ソニー・東芝など日本の巨大電子企業9社の利益をすべて合わせてもサムスンには及ばなかった。サムスンの師だった三洋電気は破産し、シャープは台湾企業に事実上買収された。ソニーとパナソニックも没落した。昨年の赤字がそれぞれ8兆ウォン、11兆ウォンで、大規模なリストラ計画まで発表したほどだ。一方、サムスンは昨年、売上高165兆ウォン、営業利益16兆ウォンと過去最高の実績となった。まさに桑田碧海だ。

理由はいくつか挙げられる。「日本から学ぶ」を越えて「日本を克服する」に乗り出したサムスンの戦略と李健煕会長の決断だ。高画質(HD)テレビまでアナログ方式に固執したソニーを模倣すれば永遠に1位にはなれないと判断した。すぐにデジタル方式標準を採択し、デジタルテレビに転換したのが功を奏した。世界半導体1位の東芝はウェハーの下に彫り込むトレンチ方式を採択したが、サムスンは「彫るよりも積むほうが容易」と考え、スタック方式を採択し、世界トップになった。サムスンは強力なオーナーリーダーシップで果敢な投資を繰り返したが、日本にはそのような企業家はいなかった。ソニーが世界最強と慢心していたのも大きな理由だ。

結論は一つだ。初心を忘れず不断に革新する企業にはかなう者はいない。巨人ソニーの没落が私たちに与える教訓だ。現在トップのサムスン電子も例外ではない。緊張を緩めて革新を中断した瞬間、サムスンもソニーのようになる。「永遠のトップ」はないというのは万古不変の真理だ。今回の総選挙当選者にも必ず聞かせたい言葉だ。

【コラム】「私たちの世代に日本に追いつけるだろうか」(1)

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