ソウル江南乙(カンナム・ウル)に出馬した金宗フン(キム・ジョンフン)セヌリ党候補が11日、ソウル大峙洞(テチドン)の選挙事務所で、出口調査の結果が発表された後、親指を立てて喜んでいる。
2人の対決は「FTA賛否勢力の代理戦」の性格も帯びていた。 金候補は盧武鉉(ノ・ムヒョン)・李明博(イ・ミョンバク)両政権で、FTA交渉を主導した元通商交渉本部長だ。 鄭候補は民主党の「FTA無効化闘争委員会」の委員長。 先月12日、鄭候補が民主党の江南乙の候補に決まると、1週間も経たないうちにセヌリ党は戦略公認で金候補を対抗馬にした。 その後、2人は選挙期間、終始、各種討論で激しい舌戦を繰り広げた。 鄭候補は自分が属する政党よりも「人物論」を強調し、善戦したものの最後に笑うことはできなかった。
しかし開票の過程で見つかった「封印されていない投票箱」はずっと論争になる見込みだ。 この日、鄭候補側の開票参観人は、ソウル江南区大峙洞の開票場などで、テープで封印されていない投票箱、封印されているが、封印テープに印鑑がない投票箱、底にテープがない投票箱などを発見し、問題を提起した。 参観人の間に大声が行き交い、鄭候補側は投票箱の開封に反対したりもした。
江南選挙管理委員会は一部の投票箱の問題を認めて、別に分離したまま他の投票箱の開票を再開した。 後に投票箱が封印されなかった経緯などをめぐり雑音が出てくる可能性が高いということだ。 選管委側は「急いで投票箱を密封して運んでくる過程で問題が少し生じたようだ」とし「故意性はなく不注意による問題」と釈明した。
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