北朝鮮は４日、人工衛星「光明星３号」打ち上げに対して米国などが国連を動員して制裁した場合、３度目の核実験を実施する可能性があることを示唆した。

北朝鮮の立場を代弁する朝鮮総連機関紙の朝鮮新報は４日、「挑発には強力な対応措置」と題した記事で、「光明星３号発射に難癖をつける米国の言動は、時計の針が２００９年４月直後に戻すような状況を誘導するのと同じだ」とし「０９年５月には朝鮮が国連安保理の制裁に対する自衛的措置として２度目の核実験を断行した」と強調した。

また同紙は「３年前に日本が『光明星２号』打ち上げに難癖をつけて迎撃騒動を起こした時、陸海空軍を指揮した方は金正恩（キム・ジョンウン）最高司令官」と明らかにした。


今回の「光明星３号」打ち上げに国際社会が制裁を加えた場合、３度目の核実験をする可能性があることを示唆して脅威を与えたものと分析される。

北朝鮮は０９年４月の長距離ロケット発射後、国連安保理が対北朝鮮制裁を決議すると、国連核査察団を追放して６カ国協議を拒否、同年５月に２度目の核実験を強行した。