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「北朝鮮では穀倉地帯の住民も飢えに耐えられず殺人」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の穀倉地帯といわれる黄海道(ファンヘド)の住民が最悪の飢えに苦しんでいる。 収穫した食糧を軍用米として取り上げられ、食べ物をめぐって住民の間で殺人事件まで発生しているという。

28日の米国自由アジア放送(RFA)によると、最近、中国を訪問した黄海道沙里院(サリウォン)付近の農村女性ムンさんは「黄海道はもともと作物がよく育ち、大量の軍用米を納める‘90万トン地域’」とし「しかし昨年の洪水被害で作況がよくなかったにもかかわらず、収穫食糧の大半を軍用米として持って行かれて、住民は昨年秋から十分な食事ができずにいる」と伝えた。

ムンさんは「飢えに絶えられない住民の間で、食べ物をめぐって殺人事件も発生した」とし「路上で餓死者の遺体を目にすることも珍しくない」と主張した。


中国を訪問した咸境北道清津(ハムギョンブクド・チョンジン)のある住民は「食糧難は都市よりも農村が深刻。特に昨年夏の洪水で穀倉地帯の黄海道地域は収穫した農作物が平年の半分にもならなかったが、それも軍用米として奪われたため、農民に残ったものはない」と話した。

ムンさんは「藁などがたくさん混ざったトウモロコシが少しずつ与えられるが、家族が一日持ちこたえるにも足りない量。黄海道では今、この瞬間にも人が死んでいる」と伝えた。

北朝鮮当局は昨年末、強盛大国元年の今年から住民への食糧配給を正常化するとし、戸口調査まで行ったが、まだ配給は行われていない。

金晋希(キム・ジンヒ)記者



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