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【時論】米国を弄ぶ北朝鮮(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「北朝鮮式合意と韓米式合意は違う」。 この数十年間の南北対話と米朝対話を振り返るとこう言える。 ほとんどすべての合意が盛大に出てくるが、すぐにうやむやになる。

2005年9月に6カ国協議で合意し、翌日に決裂した「9・19声明」がその代表例だ。 双方が義務を履行する過程で議論することになっていた「軽水炉提供」をまず議論するべきだと北朝鮮が言葉を変えたのだ。 1985年8月に平壌(ピョンヤン)第8回南北赤十字会談期間中にあった「牡丹峰(モランボン)競技場銃刀マスゲーム事件」も同じだ。 当時、南北双方は「視察中に体制宣伝はしない」ということに合意したが、北朝鮮側は「青少年の舞踊」を見せるとして南側代表団を牡丹峰競技場に案内した。 しかし人民軍服装の学生が銃剣術をしながら、米軍の服装の相手を銃剣で刺すという形のマスゲームを演出した。

一方、南側の処理を徹底せず、北朝鮮につけ入るスキを与えた例もある。 1972年南北7・4共同声明に「自主」「平和」「民族大団結」を入れたのが代表的なケースだ。


40年前の「合意と破棄」様相が今度は第3回米朝協議で再現された。 米国は北朝鮮に栄養食提供、北朝鮮は長距離ミサイル発射、ウラン濃縮活動臨時中止、国際原子力機関の査察受け入れなど、双方が合意した。 しかし北朝鮮は半月後に「光明星3号」打ち上げを発表した。 人工衛星だと主張している。 「人工衛星打ち上げは長距離ミサイル発射とは別」とし「米朝合意とは別」と言い張っている。 米国のデービース北朝鮮担当特別代表が交渉の場で、金桂寛(キム・ケグァン)北朝鮮代表に「人工衛星打ち上げも合意違反」という点を明確にしたにもかかわらずだ。

米国など国際社会の反発があることを知りながらも、北朝鮮が今回の合意を違反したのは、そうしても事態を解決できる余地が十分にあると判断しているからだ。 まず交渉技術的な面で、合意文に「人工衛星」という表現が入っていないという点を強調する可能性がある。 人工衛星打ち上げが合意違反というのは米国側代表が言葉で述べただけで、合意文には含まれていないため拘束力はないと主張するということだ。



【時論】米国を弄ぶ北朝鮮(2)

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