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韓国古里原発「12分間完全停電」の主犯は…

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
14日午後、釜山市機張郡(プサン・キジャングン)古里(コリ)原発の正門前。 青色の制服を着た警察およそ20人が警備している。 その前には釜山・蔚山(ウルサン)環境団体の会員20余人が「古里原発1号機を閉鎖しろ」と書いたカードを持ってデモを行っていた。 環境団体の会員らは「なぜ隠そうとするのか」「古里原発を閉鎖しろ」などと叫んだ。 この姿を見ていた古里原発の職員は「安全には問題がなく、報告が適時にできなかっただけなのに、なぜ大騒ぎするのか分からない」と不満を表した。

同じ時間、原子力安全規制機関である原子力安全委員会の調査チームは、古里1号機を運営する韓国水力原子力の技術陣と1号機第1非常発電所内のディーゼル発電機をチェックした。 16人で構成された調査チームが本格調査に先立ってディーゼル発電機を見に来たのは、今回の「完全停電(Black out)」の主犯だからだ。

調査チームが非常ディーゼル発電機に注目したのは、外部電源がすべて途絶えた場合、自動で稼働しなければならないが、事故当時にはこれが反応しなかったからだ。 調査チームはこの日、非常ディーゼル発電機をはじめとするすべての電力系統点検リストを作成した。 15日午前までにディーゼル発電機が非常時に自動で作動するかどうかをまず調べる計画だ。


調査では事故当時の実際の状況と同じように、外部電源を遮断することになる。 その後、直ちに発電機が稼働するかどうかをチェックする。 非常ディーゼル発電機は平常時にも毎月1回ずつ正常稼働するかどうか確認している。 これまでずっと正常作動してきたというが、事故当時は違った。

調査チームは、今回、発電機が作動してもすぐに正常だと結論づけることはできない、と述べた。 「演習」では作動し、実際の状況で作動しない原因まで究明するということだ。 もし作動しなければ、それに関する調査を行うことになる。

事故時に作動しない原因について、韓国水力原子力側は「非常ディーゼル発電機の油圧バルブが原因と推定される」と調査チームに報告した。 調査チームはこの部分についても詳細な調査を行うことにした。 油圧バルブは非常時にディーゼル発電機が作動するようエンジンを点火する役割をする。

調査チームはディーゼル発電機のほか保護継電器も、設置会社の関係者を呼んで15日に調べることにした。 この過程でも当時の状況を再現した後、外部電源がどのように途絶えて他の電力系統にどんな影響を及ぼしたかを総合的に検討することになる。

調査チームはまず関係者を呼んで事故関連調査をしている。現場調査に参加している原子力安全委員会のオム・ジェシク安全政策課長は「今回の事故の原因と事故の事実隠蔽について多角的に調べている。調査期間はまだ決まっておらず、原因が確認されるまで続ける」と述べた。

13日午後4時に現場に到着した調査チームは、韓国水力原子力側が提供したマンション内のゲストハウスではなく、付近の旅館で宿泊するなど、韓国水力原子力側と距離を置いた。

約2000人が勤務する古里原発内の雰囲気も落ち着かない。 ある職員は「その間、国家保安施設を口実にして外部との疎通を意図的に避けてきたところがある。 今回の事故をきっかけに閉鎖的な運営方針から抜け出す必要がある」と述べた。

一方、監査院は韓国水力原子力が古里原発1号機の停電事故を1カ月以上も隠蔽したことについて、来月、原発など国家核心基盤分野に対する監査を行うことにした。 監査院は今月中に基礎調査を行い、来月から監査する予定だ。 問題があれば原発に対して別途に監査をすることも検討している。



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