「私はしていない」。韓国に戻ったプロ野球ＬＧツインズの投手パク・ヒョンジュン（２６）がにっこり笑った。検察の召喚を控えても潔白だというパク・ヒョンジュンの立場に変わりはなかった。

プロ野球八百長疑惑を受けているパク・ヒョンジュンは２９日、キャンプ地の日本・沖縄を出発し、仁川（インチョン）国際空港に到着した。当初は選手団と一緒に１０日に戻る予定だったが、検察の召喚通知を受け、日程を操り上げたのだ。

事件を捜査中の大邱（テグ）地検は、パク・ヒョンジュンが２０１１シーズン、大学野球選手出身のブローカーＫ（２６、拘束）から２度にわたり１試合当たり３００万ウォンずつ計６００万ウォン（約４５万円）を受け、意図的に１回に四球を出したとみている。


スーツ姿で空港に姿を現したパク・ヒョンジュンは改めて「潔白」を主張した。「私は（八百長を）していない。きちんと分かるだろう」と堂々と語った。笑顔を見せていたが、取材陣が押し寄せると関心が負担になったのか、表情が強張った。パク・ヒョンジュンは八百長事件に名前が浮上した２月１４日から「私は絶対していない」という立場を守ってきた。

パク・ヒョンジュンはそれ以上は口を開かなかった。「今の心境は」「ファンに一言」という要請に沈黙で一貫し、球団があらかじめ準備していた車に乗って空港を出た。この過程で取材陣が殺到した。ＬＧ関係者は「パク・ヒョンジュンの行先地については話せない」と述べた。

関心が集まる召喚時期に関し、大邱地検側は２９日の記者会見で、パク・ヒョンジュンの名前に触れず、「（選手が）自主的に出頭の意思を表したと聞いている。それを考慮して（時期を）決めるつもり」と話した。キム・ソンヒョン（２３、ＬＧ）のように逮捕はしないことを示唆したのだ。

ＬＧ関係者は「私たちが自主的に出席すると話したことはない。（検察から）２日に来いという召喚通知を受けて選手を帰国させただけ」と主張した。

一方、検察はキム・ソンヒョンに対する拘束令状を２９日午後に請求した。検察によると、キム・ソンヒョンはブローカーＫと組んで２０１１シーズン４、５月の２度にわたり八百長をし、礼金を受けた容疑を受けている。