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北朝鮮収容所、肉体的拷問より残酷な「表彰結婚」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

政治犯収容所の出生者では初めて脱北に成功したシン・ドンヒョクさん(左)が28日午後、ソウル孝子洞(ヒョジャドン)中国大使館前で、北朝鮮人権国際連帯のムン・グクハン代表と中国の脱北者強制送還について話している。 シンさんは模範囚男女を結びつける「表彰結婚」を通して平安南道价川市14号管理所で生まれ、父の兄弟のうち2人が韓国に定着したという理由で収容所で生涯暮らさなければならない運命だった。 06年に脱北したシンさんは来月、米国で自分の24年間の収容所生活を綴った本を出す。

男女の愛、子どもの出生さえも北朝鮮の政治犯収容所では「計画管理」に含まれる。 男女模範囚を選んで子どもを産ませる「表彰結婚」がそれだ。 こうした方法で政治犯収容所で生まれ、脱北に成功したシン・ドンヒョクさん(30)が28日、脱北者の人権について口を開いた。 韓国に定着した脱北者のうち、政治犯収容所の「表彰結婚」で生まれたのはシンさんが唯一だ。

シンさんは完全統制区域である平安南道价川市(ピョンアンナムド・ケチョンシ)の「价川14号管理所」で生まれた。 出生から政治犯として烙印を押されたまま24年間暮らし、06年に脱出した。

この日、中国大使館前の脱北者送還反対デモに参加したシンさんは、政治犯収容所の肉体的拷問よりも残酷な人権じゅうりんは「感情拷問」と述べた。 シンさんは「表彰結婚」を例に挙げた。 遅刻もせず熱心に働き、「生活総和(お互い監視させる自我批判の場)」に誠実に臨んだ模範囚の男女を、金日成(キム・イルソン)や金正日(キム・ジョンイル)の誕生日に選び出し、5日間ほど同じ部屋に同居させて子どもを産ませる制度だ。 2人の看守が収容所内の2500人ほどの収監者を監督しているが、男女の相手は看守によって決められる。 シンさんは「政治犯収容所10大原則に男女接触禁止があるが、表彰結婚はこれを許す唯一の窓口」とし「こうした環境の中で、人間の原初的な感情である家族、愛、友情のような概念自体を理解することができなかった」と告白した。


シンさんは14歳だった1996年、母と7歳上の兄が脱出を図ったという理由で目の前で公開処刑(銃殺)される姿を目の当たりにした。 シンさんは「生きていくために生活総和で母の罪を告白しなければならなかった」とし「その罪悪感で生涯苦しむことになるという考えもできなかった」と語った。 シンさんはこの事件のため地下監獄で拷問を受け、今でも背中に痛々しいやけどのあとが残っている。 父も拷問で動けないほど体が不自由になった。 ポケットに麦を5粒隠して見つかった女児が朝から昼まで頭を殴られ、血を流して死んでいく姿も見た。



北朝鮮収容所、肉体的拷問より残酷な「表彰結婚」(2)

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