プロ野球八百長疑惑で２月２８日に逮捕されたＬＧのキム・ソンヒョンが自白したことがわかった。

事件を捜査中の大邱（テグ）地検はこの日午後、キム・ソンヒョンを緊急逮捕して八百長介入の有無と加担した試合を確認するなど厳しい取り調べを行った。「大学野球選手出身のブローカーと金銭をやりとりした流れを根拠として示すとキム・ソンヒョンは容疑の大部分を認めた」と検察は伝えた。キム・ソンヒョンはこのブローカーと高校の先輩・後輩の間だ。

検察によると、キム・ソンヒョンは逮捕されたブローカーと組んで昨年４～５月に２回にわたりわざと「１イニングの最初に四球」を投げ勝負を操作し、これにともなう礼金１０００万ウォンを受け取った容疑を受けている。


検察は当時ネクセンに所属していたキム・ソンヒョンが八百長をした試合が昨年４月２４日のサムスン戦と５月１４日のＬＧ戦だとみている。このうち１試合では成功し、もう１試合は失敗したが、謝礼はすべて受け取ったという。キム・ソンヒョンはその後７月３１日にＬＧにトレードされた。

検察は２９日ごろにキム・ソンヒョンに対する拘束令状を請求する方針だ。キム・ソンヒョンはこれまで、「（八百長に）絶対加担したことはない。ブローカーの名前も聞いたことがない」として容疑を強く否認してきた。

検察はまた、キム・ソンヒョンと同じ容疑を受けているＬＧのパク・ヒョンジュンにも出頭を求め調査する方針だ。パク・ヒョンジュンはブローカーから２回にわたり１試合当たり３００万ウォンずつ、合わせて６００万ウォンを受け取り八百長行為をしていた容疑を受けている。大邱（テグ）地検関係者は２９日午前、キム・ソンヒョンの自白とパク・ヒョンジュンの召還時期について、「いまは何も話せない」と明らかにした。パク・ヒョンジュンはこの日午後に帰国する予定とされている。