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韓国・台湾FTA締結を、中国市場進出も容易に(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

梁英斌駐韓台北代表部代表

台湾の未来と両岸関係の行方を決める台湾総統選挙が馬英九総統の再選で終わった。 国民党と民主進歩党の薄氷対決が予想されていたが、56.6%対45.6%と9ポイント差をつけて国民党が勝利した。 なぜ台湾国民はまた馬総統を選択したのか。 台湾人が描く台湾の未来像はどんな姿か。 20年前に国交が断たれた韓国で、事実上の台湾大使の役割をしている梁英斌駐韓台北代表部代表に2日、インタビューを行った。

--選挙の投票率は74%だった。 1人当たりの所得3万5000ドル、人口2300万人の国で、これほど高い投票率となった理由は。

「台湾の国民は選挙を祝祭と考えている。 1996年に導入された総統直選制は、ある日突然空から降ってきたのではなく、闘争で勝ち取ったものだ。 台湾人は『法は勤勉な者の権益は保障するが、眠っている人の権益までは保障しない』という言葉をよく使う。 自分の一票で自分の未来が変わるという事実を信じているため投票場所に行く」


--選挙の結果で見えた民意は。

「馬総統の執権4年間の業績を国民が評価した結果だ。 馬英九総統の任期中、両岸関係は大きく発展した。 緊張が緩和し、両岸間の自由貿易協定(FTA)といえる両岸経済協力枠組協議(ECFA)を締結するに至った。 国民が馬総統の経済政策と能力を信任したのも重要な理由だ。 08年のグローバル金融危機後も台湾経済は成長を繰り返してきた」

--馬総統が両岸関係の急激な改善を推進した背景は。

「馬総統が述べた12字の漢字の中にその答えがある。 すなわち『経済を政治より前面に出すものの、緊急でやさしいことを先にし、緊急でなく難しいことは後にする』(先経後政先急後緩先易後難)という原則だ。 また予測可能な未来に統一は見えないという発言もした。 国民も概してこういう認識に共感したようだ」

--中国という実体をどう受け入れて共存していくのかについて悩んだ末に選択した、非常に現実的な政策という印象を受ける。 その中で両岸関係はどのように規定されるのか。

「最近、馬総統が両岸関係を定義した。 『お互い相手の主権は認めないが、統治権については否認しない』(互不承認主権,互不否認治権)ということだ。 これが両岸関係の基本だ。 統一か、独立かという政治的問題は現段階では何とも言えない。 台湾の未来は国民が決定していくことであり、特定の政党、特定の人が決めるのではない」



韓国・台湾FTA締結を、中国市場進出も容易に(2)

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