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露ディンキン所長「韓国統一、2020年代半ばに可視化」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
--ロシアと他国、特に米国との関係はどうなるのか。

「両国ともに国粋主義的な傾向が強まっている。両国間の関係を悪化させる可能性がある要因だ。しかし両国が一緒に解決すべき問題が増えている。核拡散防止、テロとの戦争などがこうした懸案だ」

--ロシアは中国をどう見ているのか。


「非常に複合的だ。中国産製品はロシアでも多いが、韓国産などに比べて良い評価を受けていない。こうした商品に対する評価が中国のイメージにつながり、否定的な考えを抱かせている。半面、過去の共産主義に郷愁を抱く壮・老年層は、中国は同じ共産国で兄弟国という観念が根付いている」

--今後20年以内の韓半島統一問題は。

「2020年代半ばなら、完全な韓半島統一ではなくとも、統一過程が実質的な段階に入り込むとみられる。北朝鮮が今のような形では存在しないということだ。IMEMO報告書は、この時期を20年代後半としているが、金正日の死去でもう少し早まりそうだ。これは北朝鮮崩壊の趨勢が加速する公算が大きいという意味でもある。崩壊の理由はいくつか挙げられる。何よりも実質的な権力が後継者の金正恩に委譲される場合、今後どんなことが起きるかを予測しにくく、北朝鮮内の執権層が方向性を失う危険がある。さらに北朝鮮内の核心官僚組織同士が衝突することもある。新しい国際環境のもとで、北朝鮮が生き残ろうとすれば、対外支援を受けるしかない。この場合、外部からの支援を受け入れようとする官僚とこれを拒否する軍部勢力の間で衝突が起きるだろう」

--現政権が崩れるということか。

「閉鎖的な金正恩(キム・ジョンウン)体制は20年は持たないだろう。金日成(キム・イルソン)主席の死後、金正日が権力を継承するのに成功した1994年当時とは状況が完全に違う。当時は中国もロシアも市場経済を構築していなかった。しかし今は全世界が自由な市場経済に向かっている。こうした世界的な傾向を受け入れなければ生き残ることはできず、北朝鮮も例外ではない」

--北朝鮮の現政権が崩壊すれば、北朝鮮の核問題解決がはるかに容易という結論をIMEMO報告書は出しているが、その理由は。

「今の北朝鮮政権は絶対に核兵器を放棄しようとしないからだ。北朝鮮はリビアのカダフィの没落などをはじめとするいくつかの事件を見て、絶対に核兵器を捨ててはならないと考えているだろう。カダフィは非核化措置を取ったが、晩年に西側の攻撃を受けた」

--韓半島を通過するガスパイプラインが設置されれば、ロシアがこれを政治的に利用できるという指摘がある。

「現段階で韓半島ガスパイプライン事業を議論するのはまだ早い。今の北朝鮮政権が変わらない限り、北朝鮮を通過するパイプラインや鉄道が設置されることは決してないだろう。15年前まで私はこうした事業を熱烈に支持した。ロシア政府や企業も積極的だった。しかし不確実性が理由でその間、何も起きなかった。たとえパイプラインが設置されても、ロシアがこれを政治的な武器として活用する可能性はない。ロシアのガス会社のガスプロムが反対するはずだ。ウクライナと生じたガス摩擦も東欧メディアの誇張報道のために生じた面がなくはない。またウクライナ側に事件の責任が少なくないということも言わなければならない。パイプライン事業が実現するには、莫大な規模の資本と人的資源が投入されなければならない。このためにはこれを実現させるという政治的決断が必要だが、今の北朝鮮政権がそのような決定をするとは思わない」

--北東アジア安定のために6カ国協議の代わりに北朝鮮を除いた5カ国協議を提案したが。

「6カ国協議はすでに作られた体制なので、これを活用しようというアイデアだ。北朝鮮が参加しなくても残り5カ国が安保でない他の懸案をいくらでも話し合える。例えば北東アジアでの漁業問題、環境問題、緊急救護のための協力案などいくらでもある」



露ディンキン所長「韓国統一、2020年代半ばに可視化」(1)

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