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【コラム】北朝鮮の新たな嘘(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ウラン濃縮中断の見返りとして米国が対北朝鮮制裁を解除すると提案してきたという北朝鮮の主張はこうだ。 一見、北朝鮮との‘大妥協(グランドバーゲン)’の可能性が開かれたように見えるが、より綿密な観察が必要な問題だ。 04年6月のブッシュ大統領時代、米政府は北朝鮮が核プログラムを検証可能かつ不可逆的な方法で完全に廃棄すれば、制裁を解除できると提案した。 現在の時点でも米国外交官が交渉の終着点として似た提案をしているはずだ。 それなら、米国があいまいで検証が難しい方式の北朝鮮核プログラム凍結の見返りに、部分的な制裁解除を提案することがあるだろうか。 2つの点でこれは考えられない。 まず、08年10月、北朝鮮のプルトニウムプログラムをめぐり北朝鮮が提示した検証手続きを受け入れて、一部の制裁を解除することにした決定は失敗だったというのが米国内の普遍的な見解だ。 日米関係や韓米関係に大きな打撃を与えたにもかかわらず、北朝鮮はいかなる検証手続きも提示しなかったからだ。 北朝鮮が2度目の核実験をした後の08年の譲歩は大きな失敗だったのだ。 米大統領選挙を控えた時点でこうした失敗を繰り返せば、メディアはもちろん共和党側の候補から集中的な攻撃を受けることになるのは明らかだ。

北朝鮮外務省の発言は、朝米間に意味ある外交的進展が現在としてはないことを表している。北朝鮮がずっと合意事項を破る状況で、米国としては米国が弄ばれていないという点を保障し検証できる案が必要だ。 半面、北朝鮮はプルトニウム核技術とウラン濃縮プログラムを進展させるほど、米国に対してより大きな要求ができると考えるだろう。 最終的に核保有国と認められることを含めてだ。 これに対し米国務省のヌーランド報道官は今週、絶対に認められないと再確認した。

北朝鮮がより多くの譲歩を要求しながら対話は開かれていると話すのは十分に予測可能だ。 北朝鮮は100日間の金正日喪期間が終わるのを待っている。 ほぼ金日成(キム・イルソン)誕生日の4月15日ごろなるだろう。 その間、北朝鮮は自ら主張してきた「強盛大国元年」を記念するほどの支援を韓日米から引き出そうとするだろう。 問題はその次だ。 北朝鮮が2012年に完全な核保有国になったと宣言するまでどれほどかかるかだけが残っている。


マイケル・グリーン米戦略国際問題研究所(CSIS)日本室長



【コラム】北朝鮮の新たな嘘(1)

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