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絶滅危機のワシを位置追跡装置…生態把握に効果=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

移動経路など、生態を把握するためにワシの体に装着された縦1.5センチ、 横3.5センチの大きさの黄色い超小型位置追跡装置。リアルタイムの追跡が可能だ。

ベールに包まれていたワシの生態と移動可動性が、位置追跡装置とモバイルを利用した先端科学の力で一つ一つ明らかになった。

これは、文化財庁が気力を失っていたところを救出したワシ4匹の体に、先月18日と今月7日に位置追跡装置(GCT)を装着して、野生に帰してやったことから可能になった。この装置は、衛星位置確認システム(GPS)の信号を移動通信網で受信して、位置をインターネット上で確認するというもの。縦1.5センチ、 横3.5センチ、重さ120グラムの超小型の追跡装置で、誤差範囲は50メートル以内と精密だ。リチウムイオンバッテリーを使っているが、寿命を1年間維持するために1日2度だけ位置情報を受信している。位置情報は携帯電話やスマートフォン、インターネットなどで確認することができる。この装置は、韓国環境生態研究所が野生動物にフィットするように開発した。この装置の開発で、これまで翼に番号をつけるウィングタグ(認識票)方式は旧式となった。過去には、認識票を通じて、冬季にモンゴルから韓国京畿道坡州(キョンギド・パジュ)の長湍(チャンダン)半島に移動するという程度しか分からなかった。

イ・ハンス代表は「ワシは、日中はエサ場の周辺に留まってエサを食べ、夜間は10キロ以内の野山の木の上や丘陵地の上に移動して眠ることが分かった」と説明した。文化財庁は位置追跡装置を通じて、今年4月中旬に棲家であり繁殖地であるモンゴルにワシが移動する経路も把握する予定だ。その後は棲家での活動経路も調査したい考えだ。


ド・ジュンピル文化財庁天然記念物課長は「ワシの移動経路、エサ供給地、主な棲家など、生態把握や体系的な保護法案作りに活用する基礎資料収集のために、研究用役を通じて位置追跡装置をつけた」と紹介した。またハン・ガプス韓国鳥類保護協会坡州支会長は「位置追跡の結果、ワシがエサ場の周辺でのみ越冬するのが確認され、安全な民統線(民間人出入統制区域)内の越冬地としての体系的な保護活動の大切さが立証されたと見てよい」と話した。



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