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「祖国を救った」…金正日が核科学者に90度の礼?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金正日(キム・ジョンイル)。

2009年5月25日。北朝鮮は2度目の核実験を強行した。06年の最初の核実験で国際社会の制裁を受けてから3年ぶりの挑発だった。

金正日(キム・ジョンイル)は2度目の核実験後、非公開パーティーを開いた。北朝鮮の代表的な核科学者のほか、国防委員会と党中央軍事委員会の委員がこのパーティーに出席した。

国際社会に核保有国であることを宣言した金正日はやや興奮したのか、当時、特異な行動を見せたという。出席者に「同志たち(核科学者ら)がわが党と祖国の命を救った。きょうは私が最高司令官として個人的にも深い感謝を伝える」と涙ぐんだということだ。08年に脳卒中で倒れ、まだ健康を回復していなかったが、金正日は出席者が勧める酒をすべて受けるなど1時間半にわたりパーティーを楽しんだ。


北朝鮮戦略情報サービスセンター(NKSIS)は3日、こうした事実を北朝鮮高官級の複数の消息筋から10月と12月の2度確認したと伝えた。核開発の成功が金正日にどれほど重大な意味を持つかを表している。

特異行動はこれで終わらなかった。パーティーが終わる頃、金正日は拍手と万歳を叫ぶ出席者に見送られなかがら出入り口へ向かった。そして突然、出口の前で立ち止まり、核科学者らが集まっている方向に向かって90度に頭を下げて礼をしたという。北朝鮮最高権力者が頭を下げて礼をするというのは極めて異例だ。金正日は金日成主席の2番目の妻であり義母の金聖愛(キム・ソンエ)元女性同盟中央委員長にも頭を下げたことがないと知られているほどだ。

NKSISは、金正日が生前どれほど核開発に愛着を抱いていたかを、また、金正日の核開発政策を遺訓とする金正恩の動向にどう対処するのかを示唆するエピソードだと伝えた。

金晋希(キム・ジンヒ)記者



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