抑えられた悲しみだけが感動的というわけではない。 激情的に表現される悲しみもある。 古代ギリシャの劇作家アイスキュロスの『ペルシア人』にこうした場面が出てくる。 人類最初の悲劇とされるこの作品で、アイスキュロスは、ペルシア王クセルクセス1世の悲痛を感動的に描き出す。 紀元前480年のサラミスの海戦が背景だ。 クセルクセスは自分の大艦隊が一握りにもならないギリシャ艦隊を、ネコがネズミを弄ぶようにするのをスペクタクルに楽しむため、海辺の高い丘に座った。
ところが何ということか。 ペルシア大艦隊がサラミス海峡の狭い水道で力を発揮できず、鋭いギリシャの小型ガレー船の標的になってしまう。 歴史に記録された最初の大規模海戦であるこの戦闘で、ギリシャは40隻ほどの船を失った半面、ペルシア戦艦は300隻以上も沈没してしまった。
ところが何ということか。 ペルシア大艦隊がサラミス海峡の狭い水道で力を発揮できず、鋭いギリシャの小型ガレー船の標的になってしまう。 歴史に記録された最初の大規模海戦であるこの戦闘で、ギリシャは40隻ほどの船を失った半面、ペルシア戦艦は300隻以上も沈没してしまった。
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