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円高で韓国ポスコとトヨタが「同盟」強化

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ポスコがトヨタに自動車用新素材を本格供給する。

ポスコは17日、ソウル・大峙洞(テチドン)のポスコセンターで、トヨタグループの貿易会社の豊田通商と、マグネシウムと新素材事業の相互協力に関する了解覚書(MOU)を締結した。

マグネシウムは主に自動車のエンジン軽量化のための新素材として使われる。2000年代半ばからベンツ、BMW、アウディのようなプレミアムブランドでまず使われ、最近では大衆車にも広く使われている。これに伴い、ポスコは来年6月に完工予定の江原道(カンウォンド)のマグネシウム製錬工場で生産されるマグネシウムインゴットをトヨタと関連部品メーカーに納入することになる。


ポスコは現代(ヒョンデ)製鉄の高炉完工により減少する現代・起亜(キア)自動車からの需要を代替し、トヨタは日本円急騰(円高)にともなう調達先多角化を試みるという両社の「ウィンウィン戦略」によるものだ。

ポスコは6月に江原道江陵市玉渓面(カンヌンシ・オッケミョン)の一般産業団地内49万平方メートルの敷地に年産1万トン規模のマグネシウム製錬工場を着工し、来年6月に竣工する。2018年まで10万トン規模に生産量を段階的に広める計画だ。自動車と家電用超軽量部品に使われるマグネシウムは世界で年間85万トン程度が生産される。このうち半分以上を中国が生産する。

トヨタは円高が続いていることから、調達先の多角化戦略を選んだ。すでに昨年豊田章男社長は、「円高が持続しており海外調達を増やす方式で多角化する」と明らかにしていた。

ポスコは2009年1月にトヨタへの納品の道を開いた。全羅南道光陽(チョンラナムド・クァンヤン)製鉄所7工場で生産した冷延鋼鈑をトヨタに納品した。当時ポスコの李亀沢(イ・グテク)会長は、「ポスコの念願はトヨタに自動車鋼板を供給すること。トヨタに供給してこそ本当の世界一流鉄鋼メーカーと認められる」と強調したことがある。



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