開放の歴史を見ると、保守政権であるほど卑怯だった。むしろ金大中・盧武鉉政権は思い切って開放した。金融市場を開き、FTA交渉にも着手した。問題のISD(投資家・国家訴訟制度)も盧政権の原案を助詞一つ変えなかった。こうした不都合な真実を無視して、結婚(FTA)しようと言いながら手(ISD)も握らないというのはおかしな論理だ。「長官時代は無知でISDを知らなかった」ととぼけたりする。意図的に偉大な通商開放の歴史と底力を無視する。
戦場で道に迷えば「老いた馬に道を聞け(老馬識途)」という中国の故事がある。韓米FTAも討論の達人よりも、老練な通商法専門家の知恵を求めるべきではないだろうか。専門家らは慎重に「ひとまず批准した後、ISD再協議をするのが合理的な手続き」と話す。歴史的に批准後の再協議は珍しいことでない。きのう古い取材手帳を見ながら、こういう言葉が目に入った。「対外開放は段階的ではあっても相当な速度で進行しなさい。ためらってはいけない。恐れることがなくやりなさい」。この言葉は金大中大統領が98年4月の閣僚会議で指示した内容だ。選挙の度に「金大中の政治的嫡子」だといって争ってきた人たちが今、彼の遺志と正反対の道を歩んでいる。この世は長く生きてみるものだ。
【コラム】韓国のDNAを見くびるのか(1)
戦場で道に迷えば「老いた馬に道を聞け(老馬識途)」という中国の故事がある。韓米FTAも討論の達人よりも、老練な通商法専門家の知恵を求めるべきではないだろうか。専門家らは慎重に「ひとまず批准した後、ISD再協議をするのが合理的な手続き」と話す。歴史的に批准後の再協議は珍しいことでない。きのう古い取材手帳を見ながら、こういう言葉が目に入った。「対外開放は段階的ではあっても相当な速度で進行しなさい。ためらってはいけない。恐れることがなくやりなさい」。この言葉は金大中大統領が98年4月の閣僚会議で指示した内容だ。選挙の度に「金大中の政治的嫡子」だといって争ってきた人たちが今、彼の遺志と正反対の道を歩んでいる。この世は長く生きてみるものだ。
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