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【コラム】韓国の失われた15年(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2010年代はウェブの成熟時代だ。ウェブが技術・経済を超え政治・社会までに勢力を広げている。文明的ウェブから文化的ウェブへと次元が変わっているのだ。

PCの誕生から15年が過ぎたころ、「windows95」の登場でPC市場が定着し、すぐにインターネットが顔を出した。さらに15年が流れたいまはウェブ市場が成熟期を迎えている。多くの企業の浮沈の中にウェブのグローバルプレーヤーはほぼ確定した。検索エンジンとメールサービスの王様のグーグルと、iTunesで音楽・エンターテインメントコンテンツのダウンロードを日常化させたアップルの2強体制だ。その後にマイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、ツイッター、スカイプなどが布陣している。2010年代のウェブ世界は概ねこういう構造と把握することができる。アップルのiPhoneとグーグルのアンドロイドはハードウェアがソフトウェアをリードし、ソフトウェアがハードウェアを拘束して競争のルールを変えている。領空侵犯の無限競争だ。フェイスブックとツイッターを中心にしたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の競争はまた別の様相を示す。米国がウェブ時代を先導する理由を日本のメディア分析家の池田純一は新刊「ウェブ×ソーシアル×アメリカ」(講談社、2011年)で米国の文化的伝統と説明した。

アップルとグーグルの最高経営責任者(CEO)、スティーブ・ジョブスとエリック・シュミットは60年代末から70年代初めに米国を覆った反文化(counter culture:ヒッピー、同性愛、女性解放)の影響を受けた。反文化が内包した歴史、社会、経済、思想、工学、建築、デザインなど、分野を超えた文化的想像力を彼らは創業と企業経営の根幹とした。これらの失敗を容認し挑戦を可能にしたのは技術、金、人材のクラスターのシリコンバレーだった。「サンフランシスコペニンシュラ」のシリコンバレーはこの80年間ベンチャー企業の生態系を育てた。ジョブスとシュミットの昇華された反文化DNAがいまは息子らにつながり新しい次元のグローバル文化を創造している。SNSはその象徴だ。

【コラム】韓国の失われた15年(2)

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