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【社説】スマートフォン2000万人時代の明暗

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
国内スマートフォン加入者数が2000万人を超えた。導入されて2年足らずだが、携帯電話加入者全体の半分ほどがスマートフォンを使用している。世界で類例が見られないほど速い増加ペースだ。スマートフォンの大衆化は私たちの日常生活を変えている。音声通話中心だった過去の携帯電話とは違い、スマートフォンは遊び・ビジネス・コミュニケーションの総合プラットホームに定着した。すでにかなり以前から日常的な出会いと疎通でスマートフォンが中心になっている。地下鉄はスマートフォンの画面に夢中になっている若者ばかりだ。スマートフォンのナビゲーションに頼って運転したり、約束場所を探したりする人もよく見かける。

スマートフォンの大衆化は少なからず副作用をもたらしている。すでに個人位置情報などプライバシー侵害問題が俎上に載せられた。相対的にセキュリティーが不十分なスマートフォンに個人情報と金融情報が入り、いつか大型事故が発生するのではないかと不安を抱えている。無線データの急増も問題だ。スマートフォン導入後、データトラフィックは20倍も増えた。無制限データ料金制が普遍化し、スマートフォンを多く使用する上位1%が全体データ使用量の40%を占めているのが実情だ。過負荷による通信障害もよく起きている。飽和状態のバックボーン(基幹回線網)網を急いで拡充し、スマートフォン用の周波数も追加で割り当てるしかない。

こうした副作用にもかかわらず、スマートフォン時代は誰も止められない大勢だ。スマートフォンのおかげで私たちの生活ははるかに便利になった。また韓国がスマートフォンの最大受恵国という事実も否めない。情報技術(IT)強国にふさわしく、サムスン電子がアップルを抑えて世界最大のスマートフォン企業に浮上し、これに伴ってスマートフォン部品会社も好調だ。韓国社会でスマートフォンの波及力も次第に強まっている。最近行われた選挙で、スマートフォンのソーシャルネットワークサービス(SNS)は驚くほどの威力を発揮した。しかしスマートフォンの「スマート革命」は諸刃の剣だ。今はもう、長所は生かし、副作用は最大限抑制するために、私たちみんなが知恵を出し合わなければならない。

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