韓国女子ハンドボール代表の張素姫（チャン・ソヒ、３３、日本ソニー）が誰よりも特別な日本戦を控えている。

張素姫は「私たちの生涯最高の瞬間」で有名になった２００４年アテネ五輪女子ハンドボール代表の選手だった。 当時、銀メダルを獲得した出した張素姫はアテネ五輪「ベスト７（レフトウィング）」にも選ばれた。

張素姫は０６年に韓国での選手生活を終え、日本東京女子体育大学に留学した。 五輪銀メダリストとしての特別待遇もなかった。 大学時代は韓国に来て親善試合をしたことがあるが、当時の張素姫は試合にも出られず、補欠としてゲームを見守っていた。 張素姫は「プライドが傷ついたが、歯を食いしばって耐えた」と語った。


張素姫は今年の春、日本人ハンドボールコーチの小川至門さん（３７、岩手県）と結婚した。 そして２００４年以来７年ぶりに代表チームに復帰した。 姜在源（カン・ジェウォン）女子ハンドボール代表チーム監督は若い選手を引っ張るベテラン選手が必要だと判断し、張素姫を呼び出した。

韓国代表は現在、中国・常州でロンドン五輪アジア予選を行っている。 韓国は２１日、日本と対戦する。 両チームとも４連勝中で、この試合に勝ったチームがロンドン行きチケットを獲得する。

今回のアジア予選では優勝チームだけが本大会に直行し、２位は大陸別ワイルドカード予選に回る。 張素姫は１９日のカザフスタン戦で８ゴールを決めるなど、衰えていない実力を見せた。

張素姫は「カザフスタン戦の直後に夫と通話したが、『問題は日本戦』と言われた。夫とけんかにならないように試合の話は避けたが、 夫は選手は私を応援し、チームは日本を応援すると話した」と紹介した。