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【社説】サンキュー、ジョブズ! グッバイ、ジョブズ…

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
一時代の大物がこの世を去った。 いま彼の伝説は神話として残ることになった。 米アップルは昨日、声明を出し、「悲痛な思いでスティーブ・ジョブズの死去を伝える」と発表した。 「彼の知恵と熱情、エネルギーは、私たちの生活を潤わせた限りない革新の源泉であり、彼のおかげでこの世界は大きく進歩した」という言葉にうなずかない人はほとんどいない。 ジョブズは56年間の短い生涯に途方もないことをやり遂げた。 彼のおかげで世の中は便利になり、人類の生活はより豊かになった。 私たちは彼にあまりにも大きな借りをつくった。 Thank you Jobs!

ジョブズが私たちに残した贈り物はあまりにも多い。 1976年、彼は世界初の個人用コンピューターであるアップルⅠとアップルIIを共同開発した。 続いて96年にアップルに帰還した後には、iPod-iPhone-iPadシリーズで新世界を開いた。 世界情報技術(IT)の足跡をたどってみると、「ジョブズが最初に道を開き、ビル・ゲイツがその道を固め、その道の上に数多くの摸倣者が続いた」という表現を改めて実感する。 彼が率いたアップルのロゴである「欠けたリンゴ」は、聖書に登場するイブのリンゴ、万有引力を発見したニュートンのリンゴに続いて、人類史上最も重要なリンゴの一つとして加わった。

ジョブズが残した無形の遺産も大きい。 わずか1ドルの年俸を受けながら、彼は革新を主導したこの時代の最高のCEOだった。 「Stay Hungry、Stay Foolish」という座右の銘の通り、創造と破壊を一瞬も止めなかった。 彼は消費者が求めるレベルを越えて、消費者を絶えず引き込む魅力的な新技術と新しい生態系を見せてきた。 誰もが夢を見るが、ジョブズはその夢を現実に変えた人物だ。 彼のリーダーシップに熱狂する消費者のおかげでアップルはどんどん成長した。 長い病魔のため彼の体はやせ衰えたが、アップルは世界最高の地位に上がった。 このように世界の誰もが拍手を送るピークの瞬間に、彼は静かに退いて息を引き取った。


おそらく未来の史家は世界情報技術(IT)歴史を「ジョブズ生前」と「ジョブズ死後」の時代に区分するだろう。 今後、彼の空席を埋めるために韓国をはじめとする世界IT業界の新たな角逐が始まるのは明らかだ。 彼は生前、「私はこの国最高の富豪になることなど望まない。 毎晩、就床するときに、私たちは本当に驚くようなことをしたと話すこと、それが私にとって重要だ」とよく話していた。 私たちみんなが心に刻まなければならないことだ。 振り返ってみると、私たちは彼と同じ時代に生きたことを幸せに思う。 ジョブズのおかげで私たちはより大きな勇気を持って新しい夢に向かっていけるようになった。 彼の不屈の挑戦精神と創造性は、私たちがいつまでも記憶しなければならないことだ。 幸い、遺族は「ジョブズは家族が見守るなかで静かに去った」と伝えた。 これから歴史の中に消える大物に最後の哀悼を表す。 グッバイ、ジョブズ! Requiescat in Pace(安らかに眠れ)…。



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