韓国外交通商部長官を務めた民主党の宋旻淳（ソン・ミンスン）議員は１５日、「北朝鮮の核問題、どう解決するのか」という討論会で、政府が北朝鮮の核問題解決のために包括的逆提案をするべきだと主張した。

宋議員は基調演説で、「北朝鮮側は先月末の朝ロ首脳会談で大量破壊兵器実験を暫定中断する用意があると明らかにしたが、このカードで追加の補償を受けようとするだろう」と述べた。

また「これに対応する賢明な方法は、核無能力化の完了、すべての核活動の中止、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の監視の履行、核廃棄段階交渉を包括的に逆提案することだ」とし「核廃棄段階は当然、朝米関係の正常化と２国間・多国間経済協力も含む」と明らかにした。


宋議員は「中国とロシアもこの提案を歓迎するはずであり、実質的な非核化進展に向けた交渉再開の良い出発点になる」とし「５者が共感できるこうした提案に対しても北朝鮮が後退りすれば、その時こそ私たちは５者間で調整された、断固かつ実効的な対北朝鮮圧力を主導できるだろう」と話した。