「キングメーカー」の小沢一郎の夢が粉々に割れてしまった。自身が総力を上げて支援した海江田万里経済産業相が決選投票で敗北してしまったためだ。1次投票で大差で勝利したが、議員らの間に「これでは小沢の摂政が始まるのではないか」という“小沢アレルギー”が広がり、1次投票で2位だった野田佳彦財務相に決選投票で票が集まった。これに伴い、すでに日本の政界では「小沢グループが事実上瓦解するのではないか」という分析も出ている。
小沢一郎元代表が今回の党代表選挙で狙ったのは2点だ。まず1年間操れる首相を前に摂政した後、来年9月の党代表選挙で首相の座に就くということだった。小沢氏は現在政治資金関連裁判で起訴され、党内選挙権と被選挙権が剥奪された状態だ。したがって来年春に1審で無罪を勝ち取った後、華麗に首相となるためにはあまり人気も高くなく、自身の言うことをはいはいと聞く候補の当選が必要だった。そこで最終的に選択された人物が海江田氏だった。
26日夜、女性議員らとの会食で小沢氏は「どうして海江田経済産業相なのか」との質問を受け、「それは私のために」と答えたという。すなわち1年後を見通した布石だったのだ。しかし実際に小沢氏が推そうと思った候補は海江田氏ではなかった。海江田氏が先月の国会で「(経済産業相を)辞めるといっておいてなぜ早く辞めないのか」という野党議員の追及に涙を見せたのを見守りながら、小沢氏は「あれで票を得られるのか」と嘆いたという。だが、彼が好んだ輿石東参議院議員会長、西岡武夫参議院議長は本人の固辞と党内の反発で擁立は失敗に終わった。このために小沢氏は気が向かないが「海江田カード」を切るしかなく、当初の懸念通りに結果は惨敗であった。
だが、2番目の策略の「反小沢」の構図の払拭は一定部分成功したという評価もある。 海江田氏が首相になることが最善でもあったが比較的「反小沢」色が浅い野田新首相の登場で自身の勢力維持は可能になったということだ。野田新首相としても当選したが1次投票で最多得票をした小沢グループ側に党職と内閣人事で配慮しないわけにはいかない状況だ。
自派議員らの忠誠心が今後1年間続くという保障もないがそれでも野田政権が高い支持率を維持しながらロングランするとの見方は少数だ。小沢グループ側は、野田政権は「1年もの」とみる。すなわち本当の最後の勝負は来年9月の党代表選挙で、その時までにどうにか戦列を再整備するという考えだ。
小沢一郎元代表が今回の党代表選挙で狙ったのは2点だ。まず1年間操れる首相を前に摂政した後、来年9月の党代表選挙で首相の座に就くということだった。小沢氏は現在政治資金関連裁判で起訴され、党内選挙権と被選挙権が剥奪された状態だ。したがって来年春に1審で無罪を勝ち取った後、華麗に首相となるためにはあまり人気も高くなく、自身の言うことをはいはいと聞く候補の当選が必要だった。そこで最終的に選択された人物が海江田氏だった。
26日夜、女性議員らとの会食で小沢氏は「どうして海江田経済産業相なのか」との質問を受け、「それは私のために」と答えたという。すなわち1年後を見通した布石だったのだ。しかし実際に小沢氏が推そうと思った候補は海江田氏ではなかった。海江田氏が先月の国会で「(経済産業相を)辞めるといっておいてなぜ早く辞めないのか」という野党議員の追及に涙を見せたのを見守りながら、小沢氏は「あれで票を得られるのか」と嘆いたという。だが、彼が好んだ輿石東参議院議員会長、西岡武夫参議院議長は本人の固辞と党内の反発で擁立は失敗に終わった。このために小沢氏は気が向かないが「海江田カード」を切るしかなく、当初の懸念通りに結果は惨敗であった。
だが、2番目の策略の「反小沢」の構図の払拭は一定部分成功したという評価もある。 海江田氏が首相になることが最善でもあったが比較的「反小沢」色が浅い野田新首相の登場で自身の勢力維持は可能になったということだ。野田新首相としても当選したが1次投票で最多得票をした小沢グループ側に党職と内閣人事で配慮しないわけにはいかない状況だ。
自派議員らの忠誠心が今後1年間続くという保障もないがそれでも野田政権が高い支持率を維持しながらロングランするとの見方は少数だ。小沢グループ側は、野田政権は「1年もの」とみる。すなわち本当の最後の勝負は来年9月の党代表選挙で、その時までにどうにか戦列を再整備するという考えだ。
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