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次期首相の野田氏とは…松下政経塾の“伝説”(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本の新首相となる野田佳彦財務相(54)は自らを「特徴がないのが特徴」と評する。陸上自衛隊員の息子として生まれ、経済的に余裕のない青少年時代を過ごし、家庭教師、都市ガスの点検員、私設教育相談所長として生計を維持したこともある。‘政治エリート’が幅を利かせる日本政界ではめずらしい存在だ。

市民運動家出身の菅直人首相に続いて、世襲政治家でない首相が続けて誕生することで、「日本政界の土壌が変わっている」という分析も出ている。しかし逆に無色無臭の‘実務政治家’が戦後最大の逆境に直面した‘日本号’をきちんと陣頭指揮できるのかという懐疑論も台頭している。

政治家の野田氏について言及する際に必ず出てくる話がある。1985年に故郷の千葉県議会議員選に出馬することを決心してから入閣した昨年6月までの24年間、週末を除いて一日も欠かさず毎朝、地元の地下鉄駅前でマイクを持って演説をしたということだ。


これは野田氏の心の故郷と呼ばれる政治家養成機関「松下政経塾」の伝説であり、教本となっているほどだ。野田氏が就任すれば、松下政経塾出身の最初の首相となる。野田氏は、日本最大の英会話スクールNOVA(ノヴァ)が地下鉄駅前にあるのに例えて「駅前留学はノヴァ、駅前演説はノダ」という言葉まで作り出した。こうした野田氏の誠実さが結局、首相の地位をつかむことになったというのが政界の分析だ。



次期首相の野田氏とは…松下政経塾の“伝説”(2)

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