13世紀にユーラシアを制覇したモンゴル軍に対して感じたロシア人の恐怖をこれほどリアルに描写した文章を私は見たことがない。 英国の作家兼ジャーナリストのホップカーク(80)は「モンゴルの侵略はロシアの精神に長く消えない傷を残した」という。 その傷は外国人、特に東洋人に対する嫌悪と好戦的な外交政策、圧制を禁欲的に受け入れる態度として表れたというのが彼の説明だ。
「最終兵器 弓」という韓国映画が驚くほどのペースで興行記録を更新している。 公開2週間で累積観客300万人を超えた。 清を建てたヌルハチの息子ホンタイジが率いる女真族(満洲族)騎馬部隊が朝鮮をじゅうりんする場面で出てくるホップカークの名文が思い浮かんだ。 モンゴル族に対するロシア人の恐怖は、女真族に対する朝鮮人の恐怖と大きく変わらない。 韓半島から見ると北方、ロシアから見ると東方の広い大陸は恐怖の震源地だった。 恐怖の地が機会の地に変わるには数百年の歳月がかかった。
【コラム】北方大陸の“ニューグレートゲーム”(2)
「最終兵器 弓」という韓国映画が驚くほどのペースで興行記録を更新している。 公開2週間で累積観客300万人を超えた。 清を建てたヌルハチの息子ホンタイジが率いる女真族(満洲族)騎馬部隊が朝鮮をじゅうりんする場面で出てくるホップカークの名文が思い浮かんだ。 モンゴル族に対するロシア人の恐怖は、女真族に対する朝鮮人の恐怖と大きく変わらない。 韓半島から見ると北方、ロシアから見ると東方の広い大陸は恐怖の震源地だった。 恐怖の地が機会の地に変わるには数百年の歳月がかかった。
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