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【コラム】朴泰桓、キム・ヨナ、そしてスティーブ・ジョブズ(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
グーグルのモトローラ買収後、誰もがソフトウェアについて話している。 なぜ韓国にはグーグルやアップルはないのか、スティーブ・ジョブズのような人物はいないのかと尋ねる。 企業の対策も出てくる。 合併・買収(M&A)して人材を確保するという。 ところが人材に対する本当の意味での投資は見えない。 「ジョブズが韓国人ならアップルはない」という言葉はそこから出てくる。

85年にアップルを出たスティーブ・ジョブズは「ネクスト(NeXT)」という会社を創業した。 ネクストステップ(NEXTSTEP)という新しい基本ソフト(OS)を搭載したパソコンを開発した。 市場で失敗した。 しかし彼はソフトウェアにこだわった。 95年に自ら経営したピクサー(Pixar)のアニメーション「トイ・ストーリー」が大ヒットすると、またネクストのソフトウェアに投資した。 90年代後半に革新が必要だったアップルはネクストステップを新しいOSに採択した。 そしてジョブズはアップルに復帰した。

ネクストステップが現在のアップルのOSであるMac OSの根幹だ。 Mac OSはアイフォーンのOSのiOSに発展した。 ジョブズがアイフォーンを披露したのは07年だった。 魔法のように革新されたようだが、実際、アイフォーンは十数年にわたって完成されたのだ。 アップルのソフトウェアを安定的に機能させるために時間が必要だったということだ。


ソフトウェア競争力という言葉が繰り返される状況を見ながら、最も重要なものを逃さないか心配だ。 生まれつきの天才だったかもしれないジョブズも‘天下’のジョブズになるまでに時間を必要とした。ソフトウェア分野は金メダルを一度取って終わる競技ではない。



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