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李大統領「日本は正しい歴史を教える責任がある」…独島には触れず

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
李明博(イ・ミョンバク)大統領は今回の光復節(解放記念日)の演説で、「独島(ドクト、日本名・竹島)」という言葉を使わなかった。韓日関係全般に関する発言も全体演説文(約7700字)のうち約200字にとどまった。

「私たちは(日本との)未来のために不幸だった過去には縛られない。しかし過去の歴史を私たちの国民は決して忘れないだろう。日本は未来の世代に正しい歴史を教える責任がある」。これが対日メッセージのすべてだった。

ただ、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は「短いが、歴代最も強いメッセージ」と主張する。日本を刺激しない「成熟した外交」基調を守りながらも、過去の歴史清算に対する圧迫は以前の8.15演説に比べて強まったということだ。


実際、昨年の演説で李大統領は「歴史を忘れず記憶しながらも、ともに新しい未来を開拓するのが正しい道」と外交基調を提示した。しかし今年は「過去に縛られない。しかし忘れない」と語順が変わった。

独島に触れなかったのは、すでに実効的に独島を支配している状況で、国政最高責任者の大統領までが改めて独島領有権問題に言及した場合、日本の「国際紛争地域化」戦略に巻き込まれるおそれがあるという判断のためとみられる。

金斗宇(キム・ドゥウ)青瓦台広報首席は「(あえて表現しなくても)日本に『歴史教育を正してほしい』と述べたことに、独島の話もすべて含まれている」と話した。李在五(イ・ジェオ)特任長官が建議した「韓国海(日本名・日本海)表記の明言」もこうした方針に基づいて演説に反映されなかった。

「対北朝鮮メッセージ」の比重も減った。李大統領は北朝鮮に向かって「責任ある行動と誠意ある姿勢で信頼を構築するのが最も重要だ」とし「挑発を通して成し遂げられるものは何もない」と述べた。また「(北朝鮮の)子どもに対する人道的支援と自然災害に対する人道的支援は続けていく」と付け加えた。演説文のうち約300字にすぎず、従来の立場を改めて要約したレベルだった。

これに関し金斗宇首席は「(李大統領の発言は)言葉より行動が重要な時期」とし「いま出ている問題も円満に進行していないのに演説に新しい提案を入れても意味がない」と説明した。北朝鮮が天安(チョンアン)艦・延坪島(ヨンピョンド)挑発に対する謝罪や非核化議論で誠意を見せないため、対北朝鮮メッセージの比重を減らしたということだ。



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