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【社説】大学生を苦しめる貸金業界の融資中断=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
貸金業界が大学生への融資を中断すると発表した。今後も再開しないという。大学生への融資は貸金業界の融資全体の1%。営業に影響もなく、大学生信用不良者を量産する主犯という非難を浴びながら融資する理由はないという主張だ。

大学生に対する貸金業界の融資が増えたのは事実だ。金融監督院によると、貸金業者から融資を受けた大学生は4万7945人。1年間に57%も増えた。融資額も795億ウォン(約57億円)と40%増え、延滞金額も80%近く増えた。大学生信用不良者が07年の3785人から2010年には2万6000人に急増したのは、こうした点が影響したはずだ。金融監督院が貸金業界に対し、大学生への融資をできる限り自制するよう要求した理由だ。

政府の立場では善意だった。社会に進出する前に大学生が信用不良者に転落するのを防ごうという趣旨だ。しかしこれがむしろ逆説になるとは思ってもいなかった。昨日、中央日報はある大学生の哀歓を報道した。貸金業者から1300万ウォン(約100万円)を借りたため、月収95万ウォンのうち利子だけで90万ウォンを支払っているという。さらに胸を痛ませたのは、金利が40%にもなる貸金業者に行くしかなかったという吐露だ。本人も貸金業者の利子が高いことはよく知っているという。しかし学費を借りなければならない状況で奨学財団と銀行に断られたため、貸金業者しか頼るところがなかったのだ。


さらに貸金業者までが融資を打ち切れば、行くところは違法な私債市場しかない。善意の政策がむしろ大学生をさらに苦しめるのは明らかだ。政府が大学生信用不良問題を正面から扱うのなら、貸金業者を非難する前にやるべきことがあった。奨学財団や銀行と共同で大学生の学資金および生活費対策をまず出さなければならなかった。そうすれば大学生は貸金業者にも行かなかったはずだ。こうした点は改善せず、貸金業界に融資を中断させたため、大学生はさらに苦しくなった。今からでも急いで対策を出さなければならない。



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