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【コラム】狂牛病デモと半額授業料(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
誰がメールを送っているのかと思って見てみると、見覚えがある。 狂牛病デモ指導部で拘束された人の名前が見える。 5月か…また政治をするのか…という苦い思いだ。 しかし授業料デモは狂牛病デモと同じように考えてはならないようだ。 狂牛病の恐怖はとんでもなく誇張されたものだが、授業料の苦痛は否定できない現実だからだ。 私の同窓生の一人は立派な職場に通っているが、子ども2人が大学生なので学費がきついという。 誰でも利害関係の前では弱くなる。 理性的にはそれが良い解決方法ではないと思っても、目の前に苦労があれば、半額授業料主張に同調するしかない。 それでポピュリズムが幅を利かせるのだが、民主主義には根本的にポピュリズム的な要素がある。 それを非難して済むことではない。

実際、授業料は半額でなく無料にしても問題が解決するわけではない。 卒業した後に就職ができなければ就職浪人となる。 OECD加盟国のうち最上位圏である82%の大学進学率をさらに高めるのも賢明な方法ではないだろう。 熱心に勉強する学生とそうでない学生に全く同じく恩恵を与えるという発想も健全ではない。

ハンナラ党と民主党が本当に大学生の立場と保護者の苦痛を考えるなら、授業料の話ばかりするべきではない。 与野党合同で特別委員会を構成し、長期的かつ総合的な対策を準備する必要がある。 政権がどう代わるに関係なく、青年失業を減らし、勉強をしたくても経済的な理由で大学に通えない学生をなくすために、どんな方法があるかについて悩まなければいけない。 その解決法が半額授業料から出るのか、それとも一定比率の奨学金支給法制化になるかは分からない。 しかし与野党が一緒に悩んで出した解決法なら、国民的な支持を受ける可能性ははるかに高まる。


李明博(イ・ミョンバク)大統領が出した学資金貸出制度、民主党で始まった授業料半額あるいは無償給食も同じだ。 こうした制度が信頼を得られないのは、結局、票を得るための手段にすぎないことを知っているからだ。 狂牛病デモを煽り、今度は授業料デモをしようと街に出て来いと叫ぶ人たちを見ると眉をしかめてしまう。 しかしこの人たちを非難する前に、政治が少しでも希望を見せるべきではないだろうか。



【コラム】狂牛病デモと半額授業料(1)

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