A氏と別れた後それほどたたずに独島(ドクト)問題が起きた。初めは誰もがたいしたことではないと考えたことを、われわれ自身で拡大した過程を見守るとしきりにA氏の言葉が浮かび上がった。自民党議員が空港で足止めされるだろうという事実を知らないはずがない政界の実力者が、独島まで駆けつけ「1日警備体験」をしたのが票を意識した人気迎合型パフォーマンスではないと自信を持って話せるだろうか。独島問題はまもなく第2ラウンドに突入する態勢だ。国会議員が独島に行って会議を開く瞬間、日本政府は待ってましたとばかりに強度を一段階高めた対策を出すだろう。ここにちょうど起きている東海(トンヘ、日本名・日本海)表記問題、8月15日の光復節を控えた時期的敏感性まで絡めば国内世論は沸点に向かって駆け上がることになる。政府は超強硬対応以外に選択の余地がなく、残ったのは時間が解決してくれることを待つだけだ。こうした悪循環を断ち切るための真摯な悩みは痕跡もなく蒸発してしまうだろう。こんなようではいつかA氏が書くかもしれない論文に事例をもうひとつ加えることになりそうな予感がする。「韓国歴代政権の任期末現象と韓日関係の相関関係」という題名の論文にだ。
イェ・ヨンジュン中央SUNDAY次長
【コラム】任期末の韓日関係(1)
イェ・ヨンジュン中央SUNDAY次長
【コラム】任期末の韓日関係(1)
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