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中国、インド洋で鉱物探査…インドが緊張

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国が海底鉱物の宝庫と呼ばれる「海底熱水鉱床」探査権を取得し、インドが緊張している。海底探査機支援・保護を理由に、中国人民解放軍の海軍が頻繁にインド洋に出没する可能性が高まったからだ。

香港信報は4日、インド日刊紙インディアンエクスプレスを引用し、「インド海軍情報局は『中国海軍がインド洋に自国海軍を配置する合法的な名分を見つけた』と警告した」と報じた。インド海軍情報局は、探査権獲得の軍事的含意が明白である以上、インド洋で人民解放軍の海軍の活動に対する警戒・監視をさらに強化する必要がある、と指摘した。

これに先立ち中国は国際海底機構(ISA)からインド洋西南部1万平方キロメートル海域の深海熱水鉱床探査権を獲得したと、中国国営新華通信が3日報じた。海底熱水鉱床とは、海底温泉から湧き上がる熱い温泉水が海底の冷たい水と接触し、温泉水に溶けていた金・銀・銅・亜鉛・鉛など金属成分が沈殿して固まった金属の塊り。海底の高い水圧で温泉水の温度は通常、摂氏300度、高ければ400度にのぼる。海底熱水鉱床には硫黄が含まれていて多金属硫化物と呼ばれる。


中国が海底熱水鉱床の探査権を獲得したことで、中国海軍のインド洋進出が加速する可能性が高まっている。中国は2000年代に入り、バングラデシュのチッタゴン、ミャンマーのシットウェ、スリランカのハンバントタなど、インド洋上の軍事要衝地に海軍基地を建設中または推進中だ。

中国は5月、パキスタン海上の関門であるグワダル港に海軍基地を建設することでパキスタンと合意した。グワダル海軍基地が完工すれば、インドは中国海軍の活動半径内に入る。いわゆるインドを包囲する‘真珠のネックレス’戦略だ。グワダル港は平均水深が14.5メートルと深く、タンカー・駆逐艦など大型船が出入りできる天恵の港だ。

原油輸送のほとんどがマラッカ海峡を通る中国は、パキスタンを縦断して自国西部の新疆・チベットにつながる送油管を設置し、原油輸送路の多角化を図っている。インド洋が中国にとって地政学的に重要である理由だ。



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