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違法工事が招いた3階建てビルの崩壊…2人埋没=ソウル

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
20日午後3時42分、ソウル千戸洞(チョノドン)風俗店街(別名「千戸洞テキサス」)付近の3階建て雑居ビルが崩壊した。この事故で改修工事中だった作業員2人が埋没した。

作業員のうち1階でマンホール工事をしていたイ・ヒョンチョルさん(58)は事故の4時間後、下半身が残骸の下敷きになった状態で見つかった。イさんは命には別状はなく、夜中じゅう救助作業が行われた。もう一人の埋没者キムさん(45)は見つからず、消防当局が音波探知機などの装備を使って捜索作業をしている。

埋没者2人を除いて事故当時に建物の中にいた11人の作業員も軽傷を負った。作業中に建物が崩れる音を聞いて避難し、大きなけがはなかった。雑居ビルの前を歩いていた通行人6人がガラスの破片などで負傷し、けが人は合わせて17人にのぼった。


崩壊した雑居ビルは区役所の許可を受けずに改修工事をしていたという。江東区(カンドング)庁は「簡単な改修工事の場合は許可を受けなくてもよいが、事故現場を見ると、柱と天井のスラブにまで手を入れた大規模な工事だった」とし「違法と確認されれば厳重処罰する」と明らかにした。

今回の事故でけがをしたナ・ソクチュンさん(41)は「買い物をしに行くところだったが、突然、建物から5-6人の作業員が飛び出してきた」とし「その瞬間、バンという大きな音がして、砂の風をかぶった」と話した。ナさんによると、この風は近くの人たちが1メートルほど吹き飛ばされるほど強かったという。

江東消防署側は「調査の結果、建物3階の床が崩れ、1、2階が順に落ちたことが分かった」とし「崩壊の原因は改修工事中の柱部位を誤って扱ったか、老朽による自然崩壊と推定している」と述べた。

崩壊した雑居ビルは、1966年に建てられた4階建て建築物と1970年に完工した3階建て建築物が隣り合わせになっている。このうち70年に建てられた3階建て建築物の491平方メートルが崩れた。

江東消防署は「現在250人を動員して埋没した作業員を救助する作業をしているが、建物の入口が狭いため、さらなる崩壊も懸念され、作業が難しい」と明らかにした。

崩壊した建物の残骸は付近の建物にも影響を及ぼした。隣にある建物1階のマートの壁が崩れ、商品陳列台が破損する事故も同時に発生した。

30年以上この地域に住んでいるハンさん(45)は「ここの建物はかなり老朽化していて、いつかこういう事故が起こりそうだった」と話した。



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