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台風5号が韓半島接近…上陸防いだのは北太平洋高気圧

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
6月に発生した台風5号が異例に韓半島まで接近したのも、韓半島上陸を防いで被害を減らしたのも北太平洋高気圧のためだった。

西海(ソヘ、黄海)に沿って北上した台風5号は26日午後に甕津(オンジン)半島と中国山東半島の間を通り27日明け方には勢力が大きく弱まった。気象庁は26日、台風5号が27日午前に北朝鮮の新義州(シンウィジュ)付近に上陸した後に温帯低気圧に変わり消滅すると予報した。

気象専門家は6月に台風が韓半島北部地方まで進出したのは非常にまれなことだと説明する。6月に台風が韓半島に上陸したのは1963年に釜山(プサン)近くに上陸して通過したシェリー台風以来48年ぶりだ。6月に台風が韓半島に影響を及ぼしたのも2004年以来7年ぶりとなる。


今回台風5号が韓半島まで来たのは、例年より早く勢力を拡大した北太平洋高気圧のためだ。台風は高温多湿な北太平洋高気圧の境界に沿って北上した後に偏西風に押され東に抜け出るのが普通だ。

気象庁のキム・フェチョル通報官は、「北太平洋高気圧が例年に比べ早く発達し、日本全体を覆っている状況なので6月の台風なのに日本側に抜けず韓半島まで北進してきた」と話した。今年済州道(チェジュド)で梅雨が平年より10日ほど早く始まったのも北太平洋高気圧が早く拡張したためだ。

しかし、台風5号は韓半島近くまで進出した後も東に抜けることができず北進を続けた。東側に非常に強い北太平洋高気圧がとどまっていたためだ。このため韓国の場合、最悪の状況である台風の上陸は運良く避けることができた。

台風5号は26日午後から移動速度が急激に遅くなった。北側にまた別の高気圧が張り出していたためだった。キム通報官は、「26日に中部地方まで北上するまでは気圧の谷の影響を受け台風が速く移動したが、その後は移動速度が遅くなった」と説明した。これにより26日夜遅くまで台風5号は北緯38度付近でとてもゆっくり移動することになった。

台風はフィリピン東方海上などで年間を通じて発生するが、ほとんどが7~9月に発生し、韓半島が直接影響を受ける時期も主に7~9月だ。今回のように6月や10月に韓半島に影響を与えるケースは珍しい。1981年から2010年の過去30年間で6月に韓半島に影響を与えた台風は年平均0.3個、すなわち3年に1個だ。10月に韓半島に影響を与えた台風は10年にひとつ程度だった。



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