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【社説】再任が決まった潘国連事務総長、肩が重い

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
潘基文(バン・ギムン)国連事務総長の再任が決まった。昨日、国連総会は192加盟国が一致して潘氏の再任を確定した。潘氏は今年末で1期目を終え、来年1月1日からまた5年間の2期目を始める。5常任理事国を含む安保理の15理事国と国連全加盟国を代表する5地域のグループ議長国など20カ国が潘氏の再任案を共同発議し、加盟国代表は表決なく拍手で通過させた。韓国人最初の国連首長である潘氏の再任を心から祝う。

潘氏の前に国連事務総長を務めた7人のうち再任に失敗したのは第6代事務総長だったブトロス・ガーリ氏の一人だけだ。ボスニア事態をめぐり米国と何度も葛藤が生じたのが原因だった。異変がない限り再任するのが事実上の慣例という点で、潘氏の再選は決められた手続きという見解があるのも事実だ。

しかしその過程はもっぱら順調だったわけではない。カリスマが不足している、中国の人権問題に沈黙しているという西側メディアの批判に苦しみ、事務局改革をめぐり内部の反発にぶつかったりもした。にもかかわらず潘氏は外柔内剛の東洋的リーダーシップと勤勉・誠実でこれを乗り越えた。特にコートジボワール大統領選挙と関連した内戦事態に積極的に介入し、「アラブの春」と呼ばれる中東・北アフリカ民主化事態で市民側に立って断固たる声を出し、一部の批判世論を静めた。


演説で潘氏が明らかにした通り、いま私たちは統合と相互連結の時代に暮らしている。いくら超強大国でも独自ですべての問題を解決することはできない時代だ。そうであるだけに地球村の問題を仲裁する国連の役割が重要だ。気候変動と持続可能な成長、貧困・飢餓退治から人権と非核化問題まで、地球村の平和と安全を脅かす数多くの難題が、潘氏の手を待っている。再任には成功したが、潘氏の肩が重くなるしかない理由だ。韓国人というアイデンティティーを越えて、国際社会の最高位外交官らしい中立的かつ公正な姿勢で、世界の平和と安全に大きな足跡を残すことを期待したい。



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