潘氏の前に国連事務総長を務めた7人のうち再任に失敗したのは第6代事務総長だったブトロス・ガーリ氏の一人だけだ。ボスニア事態をめぐり米国と何度も葛藤が生じたのが原因だった。異変がない限り再任するのが事実上の慣例という点で、潘氏の再選は決められた手続きという見解があるのも事実だ。
しかしその過程はもっぱら順調だったわけではない。カリスマが不足している、中国の人権問題に沈黙しているという西側メディアの批判に苦しみ、事務局改革をめぐり内部の反発にぶつかったりもした。にもかかわらず潘氏は外柔内剛の東洋的リーダーシップと勤勉・誠実でこれを乗り越えた。特にコートジボワール大統領選挙と関連した内戦事態に積極的に介入し、「アラブの春」と呼ばれる中東・北アフリカ民主化事態で市民側に立って断固たる声を出し、一部の批判世論を静めた。
しかしその過程はもっぱら順調だったわけではない。カリスマが不足している、中国の人権問題に沈黙しているという西側メディアの批判に苦しみ、事務局改革をめぐり内部の反発にぶつかったりもした。にもかかわらず潘氏は外柔内剛の東洋的リーダーシップと勤勉・誠実でこれを乗り越えた。特にコートジボワール大統領選挙と関連した内戦事態に積極的に介入し、「アラブの春」と呼ばれる中東・北アフリカ民主化事態で市民側に立って断固たる声を出し、一部の批判世論を静めた。
この記事を読んで…