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アジアで勝負をかけるノキア…三星電子に宣戦布告(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ノキアのスティーブン・エロップ最高経営責任者。

ノキアのスティーブン・エロップ最高経営責任者(CEO)のニックネームは「将軍」だ。容貌が歩兵軍団の司令官のように見えるため、こうしたニックネームがついた。エロップ氏が今日(21日)、巨大ながらも老衰したノキア軍団が占領すべき目標を公開する。シンガポールのマリーナベイサンズホテルで開催される「ノキアコネクション2011」でだ。公式的に攻撃目標はベールに包まれている。「しかしその目標がアジア市場というのはノキアの内外で既定事実」と米ブルームバーグが20日伝えた。

アジア攻略はエロップ氏の死活をかけた方向転換だ。ノキアは今まで米アップルを主敵と見なしてきた。そのため米国と欧州に集中した。アジアには力を注いでこなかった。しかしアジア市場を軽視した代価は非常に大きかった。ノキアのアジア市場シェアは09年の31.5%から昨年は20.4%に落ちた。このまま行けば、ノキアは米国・欧州だけでなく、成長ペースが最も速いアジアでも後れを取るしかない。アジア携帯電話市場は2015年まで年間12億7000万台に増え、グローバル市場の半分を越える見込みだ。エロップ氏の3大回復戦略の核心がアジア攻略であるのもこうした理由からだ。

最初の戦略はコスト削減だ。このためエロップ氏は資金がかかるモバイルOS(基本ソフト)シンビアンを廃棄処分した。14億ドルの負担が軽減した。2つ目の戦略は、シンビアン廃棄などで余裕が生じた核心開発人材で別動隊を編成し、シリコンバレーに配置することだ。「別動隊はアイフォーンOSやアンドロイドを上回るほどのものを開発しなければならない」とエロップ氏は今年2月に指示した。別動隊の実験が成功すればノキアの姿が大きく変わる。


これまでノキアは携帯電話装置を開発するのに焦点を置いてきた。OSなどソフトウェア開発はその次だった。しかし今後はソフトウェア中心に進む可能性もある。もともとエロップ氏はソフトウェア会社のマイクロソフト(MS)出身だ。エロップ氏はCEO就任初期、「アップルやグーグルなどはモバイルソフトウェアを開発し、顧客のサービスを高めるのに焦点を合わせている」と述べた。ノキアの資源をソフトウェアに集中することを示唆した言葉だ。



アジアで勝負をかけるノキア…三星電子に宣戦布告(2)

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