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韓国人デザイナーの「ハーフチェア」…デザイン巨匠を魅了

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

チョン・ウジンさんが制作した「ハーフチェア」。座板を半分の大きさにし、座る人の腰が真っ直ぐに伸びるように作られている。座板の下には小さな引き出しも設置されている。無駄がない単純美学に実用性を加えている。[IFDA提供]

デザイナーのチョン・ウジンさん(35、フィンランド・アルト大学家具デザイン学科修士課程)。

腰を下ろす座板の大きさは普通の椅子の半分しかない。しかしデザイン専門家に与えた感動の大きさは2倍だった。世界的なデザイナーの深澤直人氏、川上元美氏ら審査委員6人は「椅子のデザインが追求するべき方向を見せている」と高く評価した。

デザイナーのチョン・ウジンさん(35、フィンランド・アルト大学家具デザイン学科修士課程)が国際家具デザインフェア旭川(IFDA)2011にトネリコで作った「ハーフチェア」(Half Chair)を出品し、最高賞「ゴールドリーフ」を受賞した。賞金は300万円。これまで韓国人のデザイナーが審査委員特別賞を受賞したり入選したことはあったが、最高賞は初めて。

チョンさんは00年に中央(チュンアン)大学建築学科を卒業した。その後、スウェーデンのイェーテボリ大学で産業デザインを専攻し、フィンランドで家具デザインを勉強してきた。


チョンさんは中央日報との電話インタビューで、「普段から人体工学に関心を持っていた。人体工学を強調した事務用の椅子は新素材を使用し、価格も高い。しかし前方の半分を切り落とすだけで脊椎に無理を与える姿勢を防げると考えた」と話した。半分の座板が人の背中を真っすぐに伸ばしてくれるということだ。

「チェロの演奏者が椅子の外側に腰を掛けて演奏する姿からアイデアを得た。試作品を作ってテストし、少しずつ発展させてみると、完成に1年半かかった」。

ハーフチェアには特別な装飾がない。座板の下に設置された、目に入らないほどの引き出しがすべてだ。無駄のないデザインが高い評価を受けた。

3回連続で審査委員として参加したユン・ヨハン教授(弘益大木造型家具学科)は「一般の椅子に比べてもスペースをとらず、すっきりとしたデザインで注目を集めた。最高賞の選定で異見はなかった」と伝えた。また「旭川の受賞作は実際に商品として販売されるケースが多い」とし「チョンさんの作品も日本の会社で大量生産されるだろう」と話した。

◇国際家具デザインフェア旭川(IFDA)=北海道旭川で開催される家具公募展。3年ごとに開かれ、世界家具デザイナーの登竜門と見なされている。今年は36カ国から約900点の応募があった。韓国人デザイナーでは、クォン・ジェミン氏のランプ、オ・ジュヒョン-キム・ウンジ氏チームの本棚も入選31点に含まれた。



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