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【取材日記】北の暴露ショー、韓国の次期政府との取引を狙う?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
オバマ氏が次期米大統領に決まっていた08年12月。ブッシュ政権と核検証議定書の採択をめぐり舌戦を繰り広げた北朝鮮は突然、6カ国協議決裂を宣言して門を閉めた。その年の夏、寧辺(ニョンビョン)核冷却塔を爆破し、非核化に一歩近づいたとみられた北朝鮮が態度を変えたのは、米国が権力交代の過渡期だったからだった。

北朝鮮はオバマ氏が当選する前の同年10月、すでにオバマ氏の外交ブレーンを平壌(ピョンヤン)に招請していた。任期末のブッシュ大統領の代わりに、国際協力主義を掲げたオバマ氏が就任するまで待ってビッグディールをしようという意図がはっきりと見えた。オバマ大統領が執権して2年半が過ぎたが、北朝鮮は米国と対話らしい対話を一度もできなかった。その間、北朝鮮を締めつける米国の制裁網はさらにきめ細かくなった。北朝鮮は「スト-カー」という言葉が出てくるほど、米国に対話を哀願している。しかし返ってくる言葉は「先に韓国との関係を改善しろ」と一言だけだ。ついに北朝鮮は2年前に蹴飛ばした米国の食糧支援を「一日も早く再開してほしい」ともの乞いする身分になった。当時「永遠に終わった」と宣言した6カ国協議についても「いかなる条件もなしにいつでも開く」と話している。米国は誰が大統領になろうと、北朝鮮の非核化に対しては立場が同じにならしかない国であることを看過した結果だ。

北朝鮮が1日、南北秘密接触事実を公開し、「李明博政権とは永遠に対話しない」と宣言した。政権交代を控えた米国に対して見せた外交と少なからず似ている。平壌(ピョンヤン)当局が「1年半が過ぎれば南側に融和的な政府ができるだろう」という期待でこうしたむやみな暴露ショーをしたとすれば、これはもう一つの誤った判断になるかもしれない。来年12月の大統領選挙である候補が勝利しても、北朝鮮の核武装を容認するはずはなく、天安(チョンアン)艦・延坪島(ヨンピョンド)事件に対する国民の普遍的な感情を無視することはできないからだ。北朝鮮がその時まで対話を拒否しながら持ちこたえる代価はどんどん大きくなるだろう。北朝鮮はその場しのぎではなく対話による正面突破だけが自らの安保と発展を図れる道であることを悟らなければならない。


カン・チァンホ政治部門記者



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